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ユネスコ世界遺産~デンブノ聖ミーハウ大天使教会~

21 3月
2010年3月21日

ポーランドの南部に、それはそれは美しい教会があります。木造教会としては、ヨーロッパの中でも1,2を争うほどの古さ。しかし、その古さを持っても、非常に保存状態のいい教会がこちら、デンブノ聖ミーハウ大天使教会

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15世紀に建てられたこちらの教会。ゴシック様式の建築としてポーランドのみならずヨーロッパ中で有名となっております。外装のみならず、内装の保存状態もかなりよろしいので(内装は1930年代にリノベーションを行っています)外国からも観光客が訪れるようです。そのためか、この教会のホームページではポーランド語、英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語の5ヶ国語バージョンで対応。教会のホームページに何が書いてあるかですって? もちろんミサの時間ですよ。

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変わったスタイルの教会入り口。

ポーランドのこの片田舎な教会にしては何てインターナショナルなんだと驚きを隠せなくもありませんが、ユネスコ世界遺産指定ともなると、人がたくさん訪れるのでしょう。よって、勧告客の教会内観光は日曜と祭日は不可能となっております。そして、団体グループのみ、観光が許可され、時間は平日の9時から12時、14時から16時半。土曜日は9時から12時と制限されています。また、建物の保存観点から雨の日は入場者制限をしています。また、入館料は取っていませんが、観光客からの『寄付』が、教会の明日を支えているとのことで、強制ではありませんが(!)是非『寄付』を、と謳っております。

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おばあちゃんの服に注目。昔はこれが教会へ行く正装のようなものでした。今ではどこの教会でもほとんど見られなくなってきました。

特に信者でなくても、見ごたえのあるこちらの教会。五百年の時を経てもこれほど美しい状態で先人たちの思いが見られる数々の芸術、ポーランド南部を訪れた際にはデンブノの村に是非足を向けてみてください。

悲しい恋の終末 Bobolice城とMirow城の狭間で

15 3月
2010年3月15日

ポーランドのチェンストホーバ(黒いマドンナで有名ですね)から40kmほど南西に行ったところに、Bobolice城とMirow城があると聞いて出かけてまいりました。この地域はそもそも多くのトレッキングコースがあります。よってポーランド人には人気のあるレクリエーション地。

今回私たちが歩いたコース、城と城の間の2kmぐらいの距離なのですが、岩場の細道あり、木々の間をかき分けて進む道あり、景色のよろしいポイントありで歩くことが好きな人にはなかなか魅力的なコース。

まず、車を止めたのはBobolice城側のすぐふもとの無料パーキング

車を降りると、見ごたえのある城が!

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どのくらいの大きさかといいますと・・・城の前の小学生と犬の大きさと比べてください。

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城のすぐ目と鼻の先にベンチなどがあるので、昔は相当至近距離まで近づけたのでしょうが、荒廃が進んで現在は城の周りに立ち入り禁止の囲いができています。崩壊の危機あり、といっていいぐらいの保存状態です。ぐるっと見て回ったら、次はこの城の兄弟分のMirowへ出発。岩場の間を歩くコースがありますので、道順標識は石の上にも描かれています。そしてかなり高台にあるコースで、足場が怪しいのでそれなりの靴を履いていかないと危ないかもしれません。くれぐれも、ヒールのある靴で来るのはやめましょう。

歩いているとすぐ遠くに見える兄弟分の城・・・・ん、でもまって、遠目で見ても、すごくきれいな城が見えます。なんでこちらのはこれだけ保存状態がいいの?何でここまで違うのか、と城のふもとに近づくと、なんと改装中。こちらの城、ポーランドの上院議員が買ったそうなんです。そして元の城を復元する方向で改装しているというからえらい!そして、そんな資金があるのがすごい!

こちらがミル城。
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こちらが、城の前に出ていた代々の城主。1番下の写真が現在の城主。
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さて、こちらの二つの城は1300年代に建てられたそうです。でもこちらの城を有名にしているのはこの歴史よりも城に伝わる言い伝えです。

むか~し昔、この城の元の持ち主達は兄弟でした。その名もボボルとミル。(彼らの名前からこの城の名前はついています)二人で力を合わせてあちらこちらで得た金銀財宝は、いつでも仲良く半分に分けていました。その財宝は、敵から守るために2つの城の間を繋ぐ地下道を掘りそこに隠していたそうです。そして地下道には魔女を見張りとしておいておきました。

ある日、ボボルが持って帰ってきた戦利品の中に美しい乙女がいました。他の戦利品は気持ちよく分けれても、二人ともほしいのはこの乙女。でも彼女は一人。賭けをして決めることにしたのですが、勝ったのはボボルでした。でも、この乙女は賭けに負けたほのミルが気に入っていました。そう、もうすでに悲劇の予感。

ミルとこの乙女は、誰にも気づかれないよう、魔女の集会のある(地下道からいなくなる)日に地下道で密会を重ねていましたが、ある晩、魔女の飼い犬が吼え続けました。目を覚ましたボボル。横で寝ているはずの乙女の姿がないので犬の声のするほうに導かれ、地下道に行くとそこにはミルと彼女が。怒りに狂ったボボルはミルの胸を一突きにし、彼女を裏切りの罰として地下道の壁の中に埋め込んでしまいました。

ま~ありがちな伝説、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、なんと19世紀に実際にこの地下道からすごい財宝が発見されたそうです。う~ん、財宝が出てきたということは、壁を叩き壊すとどこからかこの乙女が出てくるということでしょうか。

乙女の骨が見つかったという記述はどこにもありませんが、彼女の魂がさまよっているということで、このお城、「お化け注意」のマークも立っております。ここの城を訪れるのは明るいうちにいたしましょう。

お化け注意のマーク
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歴史は繰り返す☆名前も繰り返す

08 3月
2010年3月8日

さぁ、ポーランド人の名前といったら、どんなのが思いつくでしょうか。フレデリック・ショパン?レフ・ヴァウェンサ(ワレサ)前大統領?

でもですね、今、フレデリックさんも、レフさんも流行じゃありません。(きっぱり)

ポーランドの子供につけられる名前、年々流行というのがあります。ちなみに、現在の30代の女性ではアグニェシカ(またはアガと呼ばれる)、アリツィア(アラ)、アレクサンドラ(オラ)、アンナ(アーニャ)などが優勢で、かなりの確立でこの名前に当たります。男性ではミーハウ、ラファウ、ピョートルでしょうか。

更にうえの世代になりますと、ダヌータ(ダンカ)、カタジーナ(カーシャ)に続いてゾフィァ(ゾーシャ)、アントニ(アンテック)、アントニナ(トーシャ)などが増えます。

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アラフォーの集まり。クシシトフ(クシシュ)という名前も結構います。

以前、友人とある女性の話をしていたとき、友人が『ほら、あの年齢の割には古臭い名前の彼女・・・名前なんだっけ?』という表現をしていました。ということで、ポーランド人も名前を年齢と連鎖して考えているようです。

が、しかし、この名前の流行というはどうもあるサイクルで繰り返されているようで、現在70歳代以上に多いと思われるゾーシャやトーシャ、アントニなどの名前が今の10歳前後の子供に多いこと!特にゾーシャは大ヒット?したようであちらこちらで見かけます。

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クラスの中に同じ名前が何人も!出席確認もフルネームで呼ばれることがしばしば。

さて、日本でも『人とは違った、個性のある名前』をつけたいと願う親もいますが、ポーランドでもそれは同じ。名前を聞いただけでは「ん?どこの出身?」と首をかしげるような名前をつけている親もいますが、ポーランドの社会学者によれば、教養レベルの低い家庭の親にその傾向が強いのだとか。テレビドラマの主人公の名前をつけたり、異国風に聞こえる名前をつけたがるのだそうです。
そういえば、思い当たる節があります。
ポーランドの貧困街の子供たちにメロドラマ系の異国情緒あふれる名前が多かったような。

更にその社会学者に言わせれば、『良識のある親なら、伝統的な名前をつけるし、そのような名前を持つ子供のほうが、将来就職などのときに奇抜な名前の子供より格段に就職しやすいし社会の信頼を得やすい。』のだそうです。

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マルタさんとマリアさん。特にマリアさんは普遍的な名前で流行のはずれがありません。

日本で昔の名前といえば、トメさん?ヨネさん?この社会学者の話からすれば、この名前が再び日本で流行になってもいいのだけど・・・ところ変われば事情も変わる、で日本では当てはまらないかも。

雪山にトレッキングに出かけてみる

02 3月
2010年3月2日

先日、『冬のやりたいスポーツ』アンケートというのをネット上で見つけました。項目はスキー、スノーボード、アイススケート、ノルディック・ウォーキング、、、と8項目ぐらいあり、その中にトレッキングという項目が。スキーを滑れないとかそういうネガティブな動機ではなく(いや、これもちょっとあるかも)、歩くのが好きな私は間違いなくトレッキング。ということで、トレッキングの項目をクリックすると、すぐに集計結果が。

あらあら驚き。ポーランド人で冬のやりたいスポーツといったらスキーぐらいしかないだろうと思っていたら、スキーとトレッキングがほぼ同数のクリック数の堂々1位。私、冬のスポーツの先端をいっているのね、と気をよくした私は早速家族を引き連れて冬の山へとトレッキングに行ってまいりました。

冬だし、子供たちも犬もいるから短いコースを選ぼう、と選んだのがウストロンと呼ばれるポーランド南部の山。上の山小屋に近いところまで車で行き、そこから出発。夏にはこちら駐車場代はかかりませんでしたが、冬は除雪料金?ということでしょうか、上のほうで駐車すると5ズロチかかります。

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近くによってかろうじて標識が見えるくらいの出発地点。ちょっと不安が。

あいにくこの日は天候不良。下手な道にチャレンジして、捜索隊が出動するようなことは避けたいので『一番簡単な道を 往復しよう』という、これがトレッキングか?というコースを勝手に作成。

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出発地点のお食事処。この山にはお食事処が結構ある。

さぁ、勢いよく矢印の通りに足を進ますも、進まない。雪に足をとられて進まない・・・のは私だけ。子供たちは体重の軽さのせいか、雪の中に沈むことなくひょいひょいと歩いていますが、雪に足をとられまくりの私はぜいぜい言いながらみんなの後を追うことに。
それでも、道を進めば進むほど、視界が明るくなり気分は爽快。

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後ろにいた主人に言わせれば、私だけ雪の中でおぼれていたそうですが・・・

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犬も(当然)軽々と歩いていきます。

雪の道の上にも新しい足跡が見えないので、『なんだ、みんなこの道は通らないの?もしかして、こんな日にここを通る私たちがアホなのか?』というわきあがる疑惑。それでも、この遠足の言いだしっぺの私にはそんなこと言えない・・・ともやもや考えながら歩いて山の反対側に出た頃、後ろからノルディック・ウォーキングをしていた男性やってきました。こんな日に出かけたのは私たちだけじゃなかったのね、と妙な感動。

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うれしさのあまり、必要以上にかっこよく見えたこちらの男性。

道を戻る途中で、更に雪の中でのランチを決行。
意地でレジャーシーツをひいて、お弁当箱を開く私たち。それはそれで楽しい思い出。

でも、正直次は緑の芝生の上でお弁当を広げたい・・・かな。

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