ポーランドからスェーデンへの船の旅
ポーランドは大陸の国なので、荷物の多い家族連れなどは車で外国に出かけるのが普通です。目的地が海を挟んだ北ヨーロッパであろうと車でとばします。
ポーランドの北はバルト海。つまり、スカンジナビア諸国にでかけるには、東経路のロシアなどを通過する方法もありますが一番手っ取り早いのは車ごとフェリーに乗る方法。(というか、リトアニアやラトビアなどの国を通過するのは比較にならないほど時間と面倒がかかりそうです)ポーランドとスェーデン間にはプロムと呼ばれている客船が運行されています。
これは楽しそうだ、ということで、今年の夏休みは北へ移動してまいりました。
14時にチェックイン(?)ということで、出かけてみるともうすごい車の列。ため息をつきながら列に並び、車の中で全て手続きを終え(パスポートチェックがあります)、どんどん船内に車が誘導されます。
で、中に入ってびっくり。皆さん、ハンドルブレーキしかかけていません。タイヤの下にもストッパーがかけられるのかと思えば、何もありません。
ちょっと、皆さんこれだけ車の中に荷物を詰め込んでいるから、揺れで車が動かないのかしら・・・と心配に。
こちら、4人部屋の個室。このほかに大部屋もあるそうです。なかには、部屋をとらないで、いすに座って渡航する人たちも。そういう人のためには、荷物を収納するコインロッカーも用意されています。
荷物を部屋に置いたら船の中を見学。レストランは当然のこと、会議室、映画館、子供遊技場、免税店まであるじゃないですか。夜になると、ダンスホール(というほどの大きさじゃないんですがね、踊る場所が一箇所あります)で踊る人たちも出てきて、なかなか楽しいこの船の旅。
こちらはラウンジ。奥のほうでは、サッカー観戦で燃えておりました。
子供のころ、フェリーで2泊もしながら祖父母の家に遊びに行っていたころの記憶といえば、レストランでは座ったら食事はできないということ。とにかく、座ると揺れで気持ち悪くなるのが船旅という記憶があるのですが、このバルト海が揺れが少ないのか今回たまたま波がなかったのか、とにかく座って平気、食べても平気の安定感。が、メニューの値段を見てひるむ私。ポーランドの2倍ぐらいの値段です。これがスェーデン値段か?と思ったら、回りのスェーデン人たちはもりもり注文しているじゃないですか。(この値段、一般スェーデン人にとっては安く感じる設定だと後に判明)
旅も終盤に近づくと、アナウンスが流れ多くの人々は荷物を抱え駐車場に急ぎます。そして、順番が来るまで車の中で待機しあとは船を下りたらそこはスェーデン。渡航は夜をはさんでいるので、寝る時間を考えると子供でもぐずらずに移動できるのでなかなか楽しい旅が期待できます。
気になるお値段、身軽で荷物だけだと大人でも片道350ズロチ以下、子供300ズロチ以下(7歳以下は無料)となかなかお手ごろ。更に、車で出かけると車1台(最大5人まで搭乗可)分の値段で1100ズロチもしないので、大人5人で出かける場合は、車のほうが安上がりでスェーデンについてからもアクセスが簡単です。
部屋代は4人部屋で500ズロチ前後ということで、グダインスクの町を観光したら、そのついでにスウェーデンに足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。
(注)値段は2010年6月現在のものです。