月別アーカイブ: 2月, 2011

Stary Browar 古いビール工場

17 2月
2011年2月17日

ポーランド中西部にあるポズナニは大都市ですので、町にはショッピングモールがあちらこちらに建っているのですが、その中でも異色なのが今回紹介します『Stary Browar』。直訳してしまいますと、古いビール工場。・・・で、そうなんです、お察しのとおり、このショッピングモールは昔のビール工場を改造してつくりあげたちょっと変わった建物です。

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正面から見ると一風変わった建物でありまして・・・

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ちょっと奥行きを見ますと、その大きさに圧倒されてしまいます。

いつこのビール工場の基礎が建ったかといいますと、時代は遡り19世紀の初頭、ドイツ人のフッガーという人がこの地にまず工場を建てました。当時、ビールはヒット商品だったそうで、さらに土地を買占め工場を大きくしていったそうです。
さらに息子の代になるとガンガンと投資をし、フッガービール工場として名を馳せました。しかし、その後他人の手に渡ることになります。
第2次世界大戦中はドイツの本部の管理下に置かれ、ビールの生産は1944年まで続けられたそうです。その後はドイツ人のための防空壕や避難場所として利用されました。が、ドイツ人の最後の抵抗時にこの工場は相当なダメージを受けたという記録があります。
戦後、国営のビール工場として再び稼動しますが1980年にはその歴史に幕を下ろすことになります。

現在の持ち主は、この場所をビジネス&アートセンターにするべく改築に着工しました。そして、その後多くの店舗が入り現在のショッピングモールとなったのですが、あちらこちらにあるアートの数々をちょっとご覧下さい。

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普通のショッピングモールとは違い、若い芸術家に作品の発表の場をあたえ、頻繁にここで展覧会が行われます。

でも、ビール工場だった頃の跡も留めているのがまた味があるというのでしょうか。

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こちら、ショッピングだけではなく、映画も食事もアートも楽しめるというマルチ・ショングモール。もう、行くしかありません。

所在地

Stary Browar

ul. Półwiejska 32
61-888 Poznań

どきもを抜かれる公園☆ポーランド

12 2月
2011年2月12日

ポーランド中央部の町、ポズナニに住む親戚に『出かけておいで。まぁ、、、感想はあとで聞かせてね』という気になる、且つ一風変わった提案を頂いたので、珍しく太陽が顔を出した1月のある日曜日、出かけてまいりましたのはツィタデラとよばれるどでかい公園。

場所は町の北東部。足腰の強い方は、中心街から歩いていくことも可能ですが乗り物で出かけることをお勧めします。車の場合、シェロンゴフスカ通りの道路から小高い坂を上るとすぐ駐車場になっております。駐車場に車を置いて(無料)大きな上り坂を登ること50m、大きな広場に出ました。
雰囲気は代々木公園でしょうか。とにかくお散歩には最適の公園です。

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運動不足の人にはちょっとつらい傾斜です。

マラソンをする人、犬を散歩させている人、デート中の人、皆さん思い思いに時間を過ごしていますが心穏やかに・・・というには、前方に見えるオブジェが気になって仕方ありません。

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これを見た娘が無言になりました。

このようなオブジェが四方八方に散らばっているというのでこの広場をうねり歩くことにしてみました。

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とにかくでかい。でも、この鐘の下を通る勇気はありませんでした。なんだか落ちてきそうで・・・。

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タイトルを当てるのが難しい、シュールなオブジェ。

私、メガネがないと、20m先にあるものなぞ何もわからないのですが、うねり歩いている途中、前方になんとも形容しがたい人だかりのような影が。
足を向けてみると、近づけは近づくほど妖しい巨大なオブジェの波。
更に近づいて、裸眼で対象物が判断できる距離までやってきまして・・・後ずさりしました。
なんなんでしょ、この異様な、人間のそれも下半身のみの大量のオブジェは!
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自分のあごが下がっていくのがわかった瞬間です。

その大きさといったら、人間の下半身のはずなのに、全て私の背丈より大きいときてます。芸術とは凡人の私の理解の超えたところにあるのかもしれない。

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人よりはるかに大きなこの像。
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そんな像などお構いなくフリスビーを追いかけるボーダーコリー。

このオブジェ、こちらでは相当有名だそうです。(疑う余地ありません。)某知り合いは、夜のデートで初めて見て、相当腰を抜かしたとか。この公園の一部は墓地となっておりまして、見てはいけないものを見てしまったと思ったそうです。
ここでデートするなら、やっぱり昼間にしましょう。

さて、このツィタデラはポーランド語で城塞という意味で、そもそもここの基礎が着工されたのは19世紀の頭。(ちなみに当時この地はドイツ領です。)戦争中は軍事的な役目を果たし、第2次世界大戦ではドイツ軍の最後の抵抗の場となりましたがロシアの赤軍により掌握されました。
戦後、この場所を記念公園とするべく、砦は解体されレンガはワルシャワやポズナニの復旧にも利用されたとか。
現在はこの町最大の公園として、週末には人が大勢訪れます。この広い敷地内にはオブジェだけではなく、博物館も軽く食事ができる場所もあるので天気のいい日にぶらり、と散歩するのもいいかもしれません。

Cytadela

ul. Winogrady / al. Armii Poznań / ul. Szelągowska
Poznań

気分は立派な考古学者!☆ポーランド

08 2月
2011年2月8日

ポーランド中央部の町、ポズナニ。この町は文化の高さで有名でして、それを証明するが如く土曜日になると多くの博物館が入場無料となります。ああ、太っ腹のいい町だ、ということで先日出かけてまいりましたのは町の中心、リネックから数歩の場所にある『ポズナニ考古学博物館』。見かけが、いかにも博物館という観がなかったので一度など素通りしてしまいましたが、ドアを開けるとそこには・・・何故か、、、いややっぱりというのか古代エジプトの像が行儀よく座っています。そわそわしながら?その前を通り抜けまして、平日ならここで入場料を払うのですが、土曜日ですのでそこを通り抜け、右に回り階段を下りたところにあるクロークルームに進みます。大きな荷物、コートなどはここにおいて行きましょう。

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こちらが素通りしてしまった博物館外観。

身を軽くしたら、再び切符売り場の前を通り過ぎまして左にある階段を上がっていきます。床に矢印が描いてありますので、矢印に沿って進みましょう。
この博物館では主に、アフリカ、エジプト、そしてポーランドの発掘物をみることができます。

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ポーランドの昔の情景がミニチュアで再現されています。ふと、昔教科書にあった『縄文時代』を思い出しました。

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こちらエジプト展示コーナー。

展覧点数としてはすくないのですが、何が面白いってこの博物感、ちょっとした体験ができます。

その一つが特に男の子たちに人気のあるポーランドの騎士ごっこ。ここに準備をされている帽子をかぶって衣装を着て、ポーズをとればこれで騎士の仲間入り。ただ、衣装は小学低学年用です。

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衣装は小さすぎて入らないので、せめて被り物だけでも・・・と無理やり頭を突っ込んだ息子。突っ込むのはいいけど、外せなかったらどうするんだ、と内心ひやひやしながらシャッターを下ろしました。

そして、騎士に興味のない娘でも手をたたいて喜んだのが、こちら。

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さぁ、一体何をしているのでしょう?

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近くで見てみますと・・・こんな感じ。

これ、考古学者体験です。ガラスのケースの上に砂がありまして、その砂をはけで丁寧にはいていくとケースの中に横たわっている骸骨が見えてくるというもの。アイデア自体は非常にシンプルなのですが、非常に遊び心があります。もちろん私も、考古学者なりたかった昔の夢を思い出しながらはけで一生懸命砂をはらってみました。一度ならずと何度も・・・。楽しすぎます。

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『古代の絵を模写してみよう』?のコーナーでは、石の上に古代の絵のモチーフが掘り込まれておりまして、その上に近くに用意されている紙を置き、なぞるというもの。

さらに進むと、チェスの歴史コーナーがあります。時間のある人は気の済むまでチェスで対戦していいそうですので、思う存分お楽しみください。

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椅子があるところもあれば、なんとこのように座布団にすわってどうぞ、というこれまた博物館はくつろぎの場所だったのか?と目が覚めそうな光景です。

全体をさっと見て回るには1時間もあれば十分ですが、途中の資料をじっくり読んだり、画像を見たり、はたまた考古学者ごっこで遊ぼうと考えている人は2時間は必要です。
しかし、それだけの価値はありますので、ポズナニのリネックまで来たらこの博物館へも足を向けましょう。

Muzeum Archeologiczne w Poznaniu
ul. Wodna 27 – Pałac Górków
61-781 Poznan

入場料
一般 8ズロチ
割引 4ズロチ
家族割引 20ズロチ

ポーランド最大のチャリティー・ディ

01 2月
2011年2月1日

毎年1月になると、ポーランドでは赤いハートのマークがちらほら見かけられます。このマークが目に入ると、この国最大かつ全国で行われる『ビェルカ オーケストラ シフョンティチニィ ポモツィ』とよばれているチャリティーディが開催されます。今年は1月9日に開催されました。

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多くの町では、コンサート会場を設置して朝から多彩なプログラムで募金者を楽しませてくれます。

この団体は、病気の子供たちの治療基金を募るために1993年に設立されたチャリティー団体。そして初年度はワルシャワの小児心臓外科の器具購入のためにとあつめられたのですが、募金が予想をはるかに上回り、ポーランドのほかの小児科にも器具購入をすることができたそうです。それ以降、毎年チャリティーの対象を耳鼻科、眼科などと明確に設定し年々寄付額も増え、今年は約11億円の寄付金が集まったそうです。

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この女の子のシャツにあるハートのマークが目印。道端の募金は、彼女の持っているような筒にいれます。

それ以降、多くのメディアも参加し、さらにボーイスカウトやガールスカウト、警察、消防隊員などの団体をはじめ、個人としてもボランティアに参加する人が年々増加し、例年ボランティアの登録人数は12万人以上になるというからその規模の大きさには驚かされます。

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会場にいる人は当然のこと、この日は多くの道行く人が募金をしたというシールを貼って歩いています。

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プログラムの一環として、子供たちによる民族舞踊紹介。

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警察は、募金した人に警察の車の中を見せてくれるそうですが・・・交通違反をしょっちゅうしている人はこの車の中は見たくもないかも。

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ゴールデンの飼い主さんの団体もボランティアとして毎年見かけます。この会場にも10匹以上見かけました。ただ、犬の数もボランティアとして数えられているかは不明ですが・・・・。

このチャリティー期間の最終日にはコンサートが開かれ、多くの町で有名なアーティストたちをみることができます。もちろん、チャリティーですので、アーティストたちもノーギャラだそうです。
また、オークションもひらかれ、この団体が用意する物以外に、このチャリティーに参加表明をした各界の有名人が私物をオークションに出し、せりにかけられます。オリンピック選手の私物などはかなりの値段がつきます。

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こちら、兵隊さんたち。銃についているハートのマークがなんともいえません。

ポーランド全土で行われているチャリティー・ディ。ポーランドの1月といえば寒さ真っ只中の空の下、ボランティアを名乗りあげる人たちがこれだけいて、寄付をする人たちも毎年増えているというのを聞くと、なんだか心がぽかぽかしてきます。

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