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女性の日~ポーランド~

17 3月
2011年3月17日

3月9日は多くの欧米諸国と一部のアジア、アフリカの国で「女性の日」と定められています。どういう日かといいますと、今ほど女性に社会的活躍が許されていなかった時代に、女性の政治的自由と平等を尊重する日として定められたものですが、時代と共に政治的意味合いは殆ど失われているのが現状です。

さて、女性に優しい(?)ポーランドも、当然この日はお祝いとなります。母親、奥さん、会社の女性の同僚、学校の女の子など、とにかく知り合いの女性に花やチョコレートを送るのが慣わしとなっております。
おかげで、この日は花屋さんは大忙し。時期的に、まだ値段の高いチューリップやバラが飛ぶように売れます。今年もこの目で男性陣が花屋の前でうろうろしているのを目撃しました。

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仕事のデスクに花。

さて、この日は朝からラジオなどで「女性の日」にちなんで、女性の社会での平等権などが熱く語られていましたが、新聞では「ほぉ」と思うようなアンケート結果が出ていました。無作為に選ばれた1070人のポーランド人の電話アンケートの結果、回答者の95%がポーランド女性は差別されていないと回答したそうです。数字のマジックを考慮しても、なかなか高い確率です。

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いくつになっても、花をもらうのは嬉しいものです。

また、このアンケートの回答者の75%が「女性の日」を祝っているそうです。社会主義時代は、学校や職場では強制行事だったそうで、この日には先生などにストッキング、良質の石鹸、タオル、コーヒーなどをプレゼントしていたとか。当時、この国で手に入りにくいものだったので、もらって嬉しいプレゼントだったのでしょう。
現代でも、無言の(!)強制行事として学校では先生や女子生徒に花やチョコレートを男子生徒が渡す習慣が残っています。

さて、今年の女性の日、私ももらいました。

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「あら、あんなところに変わった花が…」と思いきや…

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『花より団子』を地でいった商品。

花…かと思ったら花の絵が描いてあるチョコレート!1度で2度おいしい…うん、悪くない。思わずにんまりとした私でした。

-聖カジミェシュ祭-

12 3月
2011年3月12日

3月第一週の週末は、ポーランドの複数の都市で「 聖カジミェシュ祭」が行なわれました。さて、この聖 カジミェシュって誰よ・・・と思われる方も多いと思いますので、簡単に説明してしまいますと、ポーランド王且つリトアニア大公カジミェシュ4世の息子のうちの一人で、彼の人徳と政治的手腕から時期王にと押されていたにもかかわらず(つまり、政略結婚も必要ということですね)独身でいることを選び、最後にはリトアニアのパトロンとなった人です。ちなみに、なんでポーランド王とリトアニア大公が同人物なのか…と疑問に思われた方は、ポーランド史を参照ください。
戦前は、この祭りは3月4日の聖カジミェシュの日にはリトアニア共和国の首都ビリニュスに近場のポーランド人たちが多く出かけていたそうです。

さて、今回私が出かけましたのは、今年で18回目だというポズナニの 聖カジミェシュ祭。日曜日は12時から始まるというので、時間ぴったりに到着したのですが、既にすごい人だかり。

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12時には、時刻を告げるラッパと共に王族が顔を出しました!あちらこちらで歓声が上がっています。余談ですが、このような場所では鞄はしっかり抱え込みましょう。買い物客にまぎれたスリもいるはずです。

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こちらがリトアニアのパトロンとなったカカジミェシュ王子ですね。でも、彼は24歳という若さで生涯を閉じております。なんでも、行き過ぎた自己鍛錬といいますか、断食が原因で結核になったのが原因だとか。

この聖カジミェシュ祭 、ポズナニでは金曜日から教会で催し物がされていましたが、皆が待っていたのは日曜日の“市”。この市では昔からリトアニアや東部ポーランドの特産品を売っておりまして、時期的に一番多いのはそろそろ宗教行事で用いられる椰子のデコレーション。そして人気があるのが陶器でしょうか。
しかし、近年こちらでも中国製の低価格製品におされ気味だそうです。個人的にはこういう伝統品は多少値段が張ってもその土地で作られたものを買いたいですね。

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この椰子のデコレーションはすごい勢いで売れていました。

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陶器のコーナーは女性陣が囲んでいてテーブルまでたどり着くのが一苦労。向こう側は、藁でできた人形。

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かわいい手芸品もありました。そろそろイースターを迎える季節ですので、モチーフはそれに関連したものが多数。

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これだけ見ると、中世の市に紛れ込んだ感じです。ここは、田舎風のパンにどっしりとラードをつけて売っていました。

しかし、店を見てまわるだけでお腹がすきます。すごい人の数ですので、お皿をもって食べにくいこともあってか、多くの人は屋台で売っているパンやソーセージをかじりながら歩いていました。

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結構寒かったこの日、この湯気を見ただけでふらふらっと引き寄せられてしまいました。

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リネックの中では催し物もやっていまして、これは子供たちの演奏。

聖カジミェシュ祭、特定のポーランドの都市で3月の頭に開かれます。ポーランド北東部では特に大きな祭りとなり、開催期間も長くなる地域もありますのでこの時期にポーランドを旅行する方は、ぜひ予定に組み込んでみましょう。

第2次世界大戦 東方前線 ポズナニの戦い

05 3月
2011年3月5日

以前、ツィタデラをご紹介しました時に、この場所が元はドイツ軍の最後の要塞だったとさらりと触れたのを覚えていますでしょうか。(思い出せない方は、こちらを参照ください。http://blog.hankyu-travel.com/kaigai/00100/00113/2011/053814.php )
時は第二次世界大戦の終盤を迎えた1945年。この年、ここの要塞が1ヶ月にわたりソ連軍に包囲され、激しい戦いの後ドイツ軍が敗北を認めたのが2月23日のことでした。先日、その当時の戦いを記念して、ツィタデラの敷地内で戦闘の様子を実演公開するということでしたので出かけてきました。

この戦いはソ連軍+ポーランド人の志願兵対ドイツの第三帝国とハンガリー帝国というもので、この日は右を見ても左を見てもロシア軍服とドイツ軍服ばかり。ショーの始まる前には、戦いの場の近くでロシア軍(の格好をしたポーランド人)がロシア音楽をガンガンかけながら戦時利用されていた器具で煮炊き?をしているじゃありませんか。
ドイツ軍服たちは何をしているかと言いますと、当時既に負け戦が決まっていたようなものでしたから煮炊きをする余裕も無かったのでしょうか、ロシア軍服たちが「わっはっは」とやっている横で静かなものです。
そして、その中をニコニコした顔でカメラを向けているポーランド人…平和だなぁと思ったのは私だけではないはずです。

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戦時中の台所だそうです。ロシア陣営では大きなかまで煮炊きがされておりました。

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こちらドイツ陣営…黙って一服。

ショーは一日の中で一番気温が上がる(はずの)13時からだったのですが、この日はマイナス7度の上に、風もありまして観客たちは皆口々に「寒い」「寒い」と呪文のように唱えていましたが、銃撃戦が始まると会場は一気に熱気に包まれました。ライフル銃の音、手榴弾の爆発効果音と煙もたちあがり、さながら映画のロケ現場のようです。

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負傷した兵士を衛生兵が後方へ運んだりと、なかなか迫力のあるシーンが続きます。でも後ろから「捕虜にしちゃ、嬉しそうな顔してるな」「すごい。リサイクリング兵士だよ。死んでたはずなのにまた動いてる」などのコメントが聞こえてくると、あちらこちらで笑いがおきますが、ショー自体は実によくできたものでした。

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負傷した兵士を運んでいます。

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寒い中真剣に見入る観客。

このショーにポーランド国内の16の歴史的戦闘を再現するグループが参加し、全体で約150人が参加したそうです。ポズナニ市、また個人収集家が本物の歴史的な小物を貸し出しなどをし、実に雰囲気のあるショーとなった今回の「ポズナ二の戦い」。しかしこのショーには賛否意見がわかれました。後日の投書で好意的な投書の他に、「子供に歴史的誤解を与える可能性がある」「祖母は当時のことを未だに語れないほどショックを受けているのに、なぜメディアはソ連軍の勝利を好意的に書いているのか」等というものもありました。

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当時の車もバイクもショーで活躍していました。

しかし、歴史的事件を知るきっかけとしてのショーとしてはなかなかよくできていたと思われる今回の「ポズナニの戦い」。今年は昨年より規模も観客数も多かったと発表されています。この様子ですと来年もこの時期(2月23日前後)にポズナニでショーが開催される可能性が高いので、この時期ポズナニを訪れる人は要チェックです。

市営森

02 3月
2011年3月2日

ポーランドはもともと緑の多い国ですので、生活の一部として人々の身近に当たり前のようにあるのですが、さすがに都市のド真ん中に住んでしまうと身近な自然といえば近所の整備された公園となるのでしょうか。
しかし、それじゃぁ足りない、ということなのでしょうか、ポーランドのポズナニ市では市営の森があちらこちらに点在しております。
今回ご紹介するのは、ポズナニ北西部のアダム・ミツキィェビッチ大学の分校(地理学・地質学部、物理学部)が近くにある森です。

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この大学の体育館。立派過ぎます。この体育館の横が原っぱになっていて、犬たちがフリーで駆け回っています。たまに、大きな犬だと思っていたら鹿だったということもありますが…。

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体育の授業でしょうか。マイナス気温でもマラソンだそうです。車の通らない森の中のマラソン、かなり健康によさそうです。

ポズナニ中央部から30分車で走らせた場所にあるこの地域、大学があって賑やかと思えば……賑やかなのは、テスト後の学生たちの住居のみという場所でありまして、この大学へ向かうバスも平日で1時間に2本あればいいという土地柄です。よって、公共機関でここにたどり着こうという人は、正確な時計を持参することをお勧めします。

さて、この森の中では間近で野生の動物を見ることができます。私が今まで自分の目で見たのはリス、鹿、そしていのしし。リスや鹿は、自分の連れている犬が興奮しないようにする必要があります。曲がり角で突然鹿とご対面、ということが頻繁にあるのでこの森で犬は放してはいけません。犬が勝手に野生動物を追いかけると、ポーランドでは森番が犬を狙撃してもよいということになっているので気をつけましょう。

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森の複数の出入り口付近に立っている看板。文字が読めなくても判読可能な『リードはつないで入りましょう』のマーク。

鹿やリスの場合は、自分たちが加害者にならないように気をつける必要がありますが、時折、いのししを見かけることがあります。相手がいのししの場合は、丸腰の場合たいていこちらが被害者になります。昨年ぐらいに、実際ポーランドでいのししに襲われ亡くなった方もいました。ですので、いのししを見たら、彼らを刺激しないように退散することをお勧めします。

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森の中を川が流れているので、橋を渡ります。冬は橋自体がすべるので要注意。

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水辺には鳥も多く集まってきます。この白鳥、この池の住人、いや住鳥のようで毎朝同じ場所で彼らにご対面します。

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市営森の使い方の説明。1)火をおこしてはだめ、2)乗り物で森へ乗り入れの禁止、3)犬は紐をつけて散歩、4)乗馬禁止。そして、火の気に気がついたら998番へ通報。
ポズナニで時間をもてあましているひとは、是非近くの森に足を傾けて見ましょう。

今回ご紹介の森
バス87、98終点下車。バス停のあるRóżany Potokという住宅街を突き抜けると森に出ます。

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