ニサを散策

15 5月
2011年5月15日

ポーランド、今年の5月頭の連休は“寒い!”の一言につきました。連休最終日はなんと雪まで降りました。そんな天気を予測してか、はたまた単に運がよかっただけなのか、連休中の天気が辛うじて持った1日、ポーランド南西部の、昔は栄えていただろうニサの町をぶらりと訪れてみました。
まずはちょっぴりニサの歴史にお付き合いを。
ニサは10世紀には既に集落が存在してたと思われる、ポーランド南部のシロンスク(シレジア)地方の町のひとつだそうです。14世紀にはニサ公国の首都にもなり、15世紀になると、この地は商業で栄えました。プラハからクラクフ方面へ商業に出かける人たちの通り道ともなり、この町自体も近隣国のオーストリア、チェコ、モラビア、ハンガリーからの商人たちで溢れかえっていたそうです。よって、他の地域の商人から通行料をとりあげたり、造幣する権利を有したりと数々の特権を取得したりして、この町の発展を加速させたそうです。
このまま、発展を続け・・・ていたら、きっと今現在でもポーランドの有名な観光スポットとして外国からの観光客で町が潤うのでしょうが、そうは問屋が卸さないのが歴史の常。17世紀にあった30年戦争(世界史で必ず出てくる項目ですので、教科書をお持ちの方は要チェック)でプロシアの支配下に入ったときからこの町が商業の町としてではなく要塞の町として機能するようになり、それに伴いこの街での経済活動は衰退していきました。それに追い討ちをかけて、その後フランス軍に占領され、ロシアの赤軍にも攻撃されと踏んだりけったりの歴史に翻弄されます。そしてなんと1945年になって、6世紀ぶりに再びポーランドの領土に戻ったという町です。
さて、近年要塞としての役割を長く果たしていたため、きらびやかな観光スポットは全くない・・わけじゃないんですね。町の真ん中、リネックはこじんまりとしているのですが、その小ささを更に強調させるのがその横にそびえたつ立派な教会。
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ゴシック調の荘厳な教会が、本当に町の真ん中にそびえ立っています。

しかし、この教会のの反対側にこんな建物が。
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こんな悪魔チックな飾りを教会の真向かいに建てるというのがある意味すごい。
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こちらは要塞。

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こちら、その名も「美しい井戸」。この町では、30年戦争のときにスウェーデン軍が幾多の井戸に毒を盛り水不足に悩んだため早くから上水道の建設が行なわれていたそうですが、この井戸は実際に1880年まで町の人々に利用されていたといたとか。今では綺麗に飾られて町の観光名所となっています。

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ニサ博物館。
建物を見て歩いたら、この町の博物館にも是非足を運んでみましょう。こちらは博物館の外観。パッと見では、博物館らしくないし一般住宅のように見えるので迷うのではないかと思われますが、リネックから博物館までの短い距離に道案内の矢印が数箇所出ていますのでよっぽど方向音痴の方でない限り、問題なくたどり着けます。この博物館の中にはニサの土地から発掘された様々なものが展示されていますが、私が一番気に入ったのはこちら。

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ジャン!昔の靴です。

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これもこの博物館(私基準で)ベスト3に入る展示品。これ、座って量る体重計ですって!
この町には避暑地ともなっている湖もあり(当然魚料理の店があちらこちらに!)、日の長くなる夏には、日中湖近くで遊び夕方から街中を散歩するのもいいかもしれません。特にこの町には教会が非常に沢山ありますので、教会めぐり、教会美術鑑賞などが好きな方にはお勧めです。

〈美術館インフォメーション〉
Muzeum w Nysieul. Biskupa Jarosława 1148-300 Nysa
〈開館時間〉
月曜日 - 定休
火曜日~金曜日 9:00~15:00
土曜日~日曜日 10:00~15:00
〈入館料〉普通 7zl子供 4zl

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