切なく甘い季節

28 7月
2011年7月28日

タイトルを見て、遠い昔の「初恋」を思い出された方もいるかもしれませんが、今回の内容はそんなセンチメンタルなもんじゃありません。ポーランド、この時期切なくも甘い?といえばジャム作りですよ!今年も始まりました。切ない心を語るんじゃなくて、食欲を語るんですからね、ああ、現実なんてそんな甘くないんですわ。
なんせ6月後半から「これでもか」というぐらいに果物が取れるポーランド。ちなみにポーランド、ヨーロッパの中ではイチゴ輸出国だとか。輸出できるぐらいにわんさか取れる・・・けど、それをすべて無駄なく生で頂くにはちょいと難しい。さらに夏はこれだけビタミンが採れますが冬になると医者すらビタミン剤摂取をすすめるぐらい不足するので冬に備えて皆さん果物を保存するんですね。
自宅で自家菜園をしている人はそこから、また特定のジャムやコンポートを作りたい人は市場で果物を買ってから、またさらに野生度の…いえ、エコ度の強い人は森の中で果物を収穫してから保存食作りに励みます。
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野生のブルーベリーの収穫、瓶に入れるはずが採りながら思わず口に運んでしまうのでなかなかたまらない。

子供に一番受けるのはブルーべリーのジャムでしょうか。しかし、ブルーベリーとなるとそれこそ森に採りに行かなければいけません。うまいこと収穫場所を見つけれれば幸いですが、この時期ブルーベリーを採ってそれを道端で売って小遣い稼ぎをしている人たちも多数いますので実がたくさんついている場所を見つけるのは至難の業。

我が家の庭には毎年スグリが実をたわわにつけますので、スグリのジャムは大量生産をするのですが酸味が結構強いので子供受けはいまひとつ。

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はじめのうちは秤でちゃんと量りますが、慣れてくると目分量。スグリの場合はスグリ2に対して砂糖1なのですが、気持ち砂糖量を増やすと子供受けがよくなることを発見。
さて、台所のテーブルに並ぶ砂糖の袋と瓶の山。昔ながらの手法に徹する場合は果物に加えるのは砂糖のみですので煮ている果物にとろみがでるまで時間が結構かかります。ペクチンの含有量の少ない果物なんて、とろみが出るのを待っていたら日が暮れる…ことはありませんが、気が遠くなるのはいつものこと。そんな時間はない、という人のためにそのプロセスを短縮するための粉も売られています。

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これが時間短縮用の魔法の粉。メーカーによってはジャムの味が非常に悪くなるとポーランド人のおばあさんたちが言っておりました。

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ジャム製造、最終段階。ここまでくると安堵のため息が出ます。
「昔は物がなかったから自分で作るしかなかった。今は買ったほうが安いし手間もなくていい」と言う人がいる一方、この時期に店で見かける大量の瓶の販売を見ると、自家製ジャムを作っている人たちはまだまだかなりの数に上りそうです。
アレルギーに悩む子供たちも確実に増えてきているので、体に安全な食べ物を好む傾向が高まってきているため、ポーランドの保存食作りはまだまだ続きそうです。

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