農業博物館でイースター市場 その②

05 5月
2011年5月5日

イースター関連の屋台を見終わったので、博物館もぐるりと周ってみることにしました。
この博物館、敷地が異様に広いあげくに、2万点以上あるという展示物があちらこちらに散在していますので見て周るのに、ヒールのある靴はお勧めしません。スニーカーでガツガツ歩くことをお勧めします。さらに敷地内は非常に砂っぽいので、黒い靴をはいていると砂ですぐ汚れが目立ちます。また、屋外移動もかなりあるので、天気のいい日に出かけましょう。
さてこちら、農村部手工業・農作業用道具・農村の獣医施設、植物培養など、農村部関係のものなら非常に広いジャンルの展示物があるのですが、展示されているのは「物」だけではありません。なんと、家畜まで展示されています。ヤギや鶏などの小さな動物から牛や馬まで!確かに昔話では貧しい家族が最後の財産として、市場に牛を売りに行くなんていう話がありましたからね。農業博物館には欠かせない・・・のでしょう。

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脚を見れば一目瞭然。働く馬の脚ですね。

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大きな畜舎では、羊やヤギなどの中型動物が柵に区切られていました。この春に子ヤギが生まれてみたいで小さなヤギが母親のうえを飛び回っていました。

田舎や農村で使われていた移動機具(すなわち、馬車やそり)なども展示されていました。注意書きに『乗らないで下さい』と書いてあるということは、展示物に乗りたくなる人が後を絶たないのでしょうね。
かくいう私も、ちょっと気取った馬車に思わず腰をかけてみたくなりました。

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見るだけで我慢。馬車は結構な展示数があります。

養蜂のコーナーも広く屋外で展示されています。中にはなかなか可愛らしい?蜂の家がありますので目を楽しませてくれます。

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一瞬人形の家かと思ったら蜂の家でした。外がこれだけかわいいと、もしかして中にミニチュア家具でもついているんじゃないかと疑ってしまいます。

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味のあるランプもならんでいます。

とにかく見るものが沢山あるこの博物館。全部をサラッと見て回るのに最低2時間は見ておいたほうがいいかもしれません。敷地内には、腰をかけて休める場所も多く、天気のいい日には1日ゆっくりとここで楽しめます。

Muzeum Narodowe Rolnictwa i Przemysl Rolno – Spozywczego w Szreniawie

〈住所〉ul. Dworcowa 5, 62-052 Komorniki
〈開館時間〉
11/01~3/31 9:00~15:00(火~日)月曜休館 ※1/12~2/15事前予約済みの団体のみ
4/01~10/31 9:00~17:00(火~金) 9:00~18:00(土~日)
〈休館日〉
1/1、イースター前・当日、11/1、11/11、12/24~12/26、12/31 イースターマンデイ以外の全ての月曜日

〈入館料〉
普通10zl
割引 7zl
家族チケット(5人まで)25zl
※土曜日は入館無料(フェスティバル開催時は有料)

農業博物館でイースター市場 その①

01 5月
2011年5月1日

今年のイースターは4月24日にあたりました。毎年日付が変わる祭日ですので、時折3月末の寒いイースターを迎えるのですが、今年は名実共に春の到来という感じです。
例年この季節になりますと、あちらこちらでイースター市場が開かれています。今年は大都市ポズナニから南に進んですぐの町、Szreniawaの農業博物館でもイースター市場を開くというので出かけてまいりました。

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こちらが博物館の入り口。こちらの博物館、駐車場スペースが広くとられていますが、フェスティバルが行なわれる当日は駐車場も開館1時間ぐらいで満車となりますので注意が必要です。

イースター市場では、イースターで必要な代物はほとんどそろえることができます。何が必要かといいますと、聖枝、羊の形をしたパン、ピサンキとばれている装飾された色鮮やかな卵から、自分で装飾したい人のための真っ白な卵、イースター当日に教会に持っていく籐製のかご、かごの上を覆うレース編みとまぁ、いろいろあるのですが、そのような店が軒を連ねて博物館の敷地内にずらっとならんでいました。
そして、今回の会場が農業&ポーランドの田舎を主としている博物館ですので、りんごを売りに来ている人やひよこやチャボの雛を売りに来ている人がいたり、と情緒あふれる市場となりました。

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つげの木にかわいいデコレーション。つげの葉は、イースターのかごにつけて教会にもって行きます。

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自分で、ピサンキ(イースターエッグ)を装飾したい人のための卵と教会に持って行く籐の籠。

暖かくなると、気分が高揚して財布の紐というのはゆるむのでしょうか。毎年見ていて感心するのですが、皆さんイースターデコレーション関連用品の購買意欲の高いこと!
いい勢いで買い物をしています。

わざわざ、市場を博物館敷地内でやるんですからアトラクションはそれだけではありません。民族舞踊団体の劇(?)や歌、踊りが披露され、彼らによる昔のポーランドのピサンキによる遊びも紹介され観客もゲームに興じていました。

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このグループは世界中で踊っているそうで、出かけたことのない国を挙げるほうがはやいとか。

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こちらが、ピサンキを使った昔の遊びだそうです。なんでも卵を木の上でうまい具合に転がすとか。

また、昔のパンの製造方法、子供たちによるピサンキつくりの実体験コーナーも設置されていて、地元のテレビ局も懸命にカメラを回しておりました。ピサンキの作り方にはいろいろありまして、卵を丸ごと染色する方法、蝋でデコレーションする方法、または紐など別の素材ををまきつけたりなど、想像力の赴くままに楽しむことができます。

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子供たちが真剣に卵を装飾しています。

このほかにも、簡単な食事が取れる屋台も並んでいましたので、多くの人がソーセージやポーランド料理のビゴスを片手に、暖かな日差しの中で春を一足早く堪能しておりました。

~農業博物館でイースター市場 その②へ続きます~

ポズナニ 国際見本市

20 4月
2011年4月20日

ポズナニには1年中「テーマ」ごとに開催している見本市があります。伝書鳩見本市や中には神父様ご用達市なんていうのもありまして(一体何を売っているのでしょう…)、
タイトルを追いかけているだけでも笑えるのですが、先日ペット関連のアニルマーケット、植物関連のガーデニア、フィッシング関連のリボマニアがまとめて開催されていたので出かけてみました。

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こちらが見本市会場の入り口

チケット売り場は窓口が沢山あるのでそれほど混まないのですが、チケットを差し込んでバーを回転させる形式の入り口は、ちょっと混みます。車椅子の方、乳母車を押している人は、係員に言えばその横にあるバーなしの入り口から入れます。

見本市、ポーランドでも庭をいじる季節に入りますので庭関連のコーナーは人だかり。ポーランド人、ほぼ例外なく庭いじりの大好きな国民です。庭といいましても、いろいろありまして、観賞用のお花のみを飾り立てる人もいる一方、ハーブ、トマト、きゅうり、はてはジャガイモまで植えているという、どちらかといえば畑のような庭もあります。

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観葉植物の展示。直売もしていました。

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庭の芝刈り機ですね。これだけ大きな芝刈り機が必要ということは、結構な庭の面積があるはずです。

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芝生の宣伝。個人的には、これ、気に入りました。

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スェーデンからのフィッシング関連のブースが出ていました。ポーランド人の間で、スェーデンでのフィッシングが流行っています。

動物関連も非常に伸びているマーケットです。トレンドでいえば、日本のそれより数年遅れのように見えますが、集合住宅で大型犬を飼育しても当たり前の風潮ですので動物を飼っている世帯は非常に多く、年々動物にかける費用は上がっているといわれています。
日本では犬グッズのブースが多いと聞きましたが、今回この見本市ではドッグ・フードメーカーが一番多かったように思えます。

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犬のフリスビーのショーにはすごい人だかり。

こちらの見本市、基本的に建物の中ですので、ポズナニを訪れた際に天気が悪かったりした際にはこちらのホームページをチェックしてみましょう。運がよければ、面白い見本市を見ることができるかもしれません。
Międzynarodowe Targi Poznańskie~ポズナニ国際見本市~

〈住所〉
Głogowska 14/1, 60-734 Poznań

〈ホームページ〉
http://www.mtp.pl/

クルニク城

12 4月
2011年4月12日

「ポーランドお城地図」を眺めていましたら、中西部の都市ポズナニから南に少しはずれたクルニクと呼ばれる場所に、結構なお城が描かれていましたので先日出かけてまいりました。

車で出かけたのですが、町に入ったとたん座席の後ろから『うわ、田舎』というつぶやきが聞こえてきます。運転席からも『この建物まだ使ってるのか・・・』と、感嘆とも驚愕とも判断しかねる呟きが聞こえてきます。町自体は非常にこじんまりしておりまして、大都市のポズナニに比べ時間がゆっくりと過ぎているかのようです。

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クルニクの紋章がお出迎え。

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こちらが城の概観。14世紀から存在する城ですので、持ち主が変わると、城のスタイルも変わったのでいろいろ変化はありましたが、現在はイギリスのネオゴシックスタイルの姿を現在とどめています。

城の前の駐車場(20台ぐらい駐車可能)に車を止め、橋を渡り城の中に入るとチケット売り場があります。城の中で写真を撮りたい人は、別料金(10zl)を払い洋服に支払い証明のシールを貼って奥へと進みましょう。
はじめの広間で、靴の上から備え付けのスリッパを履いて矢印に沿って進みます。

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この机の脚の注目。

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左奥に見える螺旋階段を上ると、上階は本が沢山陳列されています。

ここの城の何代目かの城主が「城は避暑用のみあらず、博物館や図書館として利用するべし」という考えだったそうで、その意思が引き継がれ今現在では様々な時代のこれまた様々な代物が城の中に展示されています。家具や鎧、遠い国からの当時は相当珍しかったに違いないものを惜しげもなく披露しています。また、館内には職員さんがあちらこちらにいまして、こちらの質問に答えてくれます。
そして私が一番気に入ったのは16世紀の書籍の展示。16世紀ですよ!本好きの私にとっては一番のお宝コーナー見えました。

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本のタイトルは『高貴且つ貞淑な妻の常しえなる従順と忍耐について』とでもいうのでしょうか。この本の著者が20世紀のウーマンリブなぞを目のあたりにしたら、どんな本を書いてくれるのか、気になります。

この城のもうひとつの見所は天井です。正直なところ、この城の家具などは数点目を引いたものを覗けば、想定内の代物なのですが、こちらは天井はうれしい想定外。なかなか、ユニークといいますか遊び心のある天井の部屋もありますので、是非ご堪能ください。

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見ていて飽きない天井。欲をいうなら、横になって鑑賞できる場所がほしかった。

クルニク城 インフォメーション

〈住所〉
ul. Zamkowa 562-035 Kórnik-Zamek

〈開館時間〉
1月~2月末日 入館は事前に要予約
3月~4月末日/10月~12月15日 10時~16時 月曜日休館
5月~9月末日 10時~17時 月曜日休館
12月16日~12月31日 休館

〈入館料〉
大人 13zl
子供 7zl
家族チケット(大人2人+子供2人)28zl

薬物博物館

06 4月
2011年4月6日

先日、新聞のお知らせ欄で『魔女と魔法の軟膏』がテーマの講義があると聞きましたので、出かけてまいりましたのはポズナニにある薬物博物館。
このテーマにいやにマッチした場所です。

この博物館は町の中心部にあるのですが、こちらも他の大都市にもれず空いている駐車場を見つけるのが大変です。道路わきにあるパーキングエリアは有料です。が、駐車料金をケチりましてへたなところに停めると更に高くつく(罰金ですね・・・)という町ですので、車で移動される方は気をつけましょう。一番確実なのは、ul.Wolnośćにあります地下の駐車場。1時間4zlと良心的ですし、基本的に車を停めた人しか中に入れないシステムになっていますので安心です。

さて、この博物館は大通りから入り組んだ、中庭形式の石造りのアパートメントの中にあります。正面玄関がしまっている場合は呼び出しボタンを押しましょう。玄関は非常に質素…というかなんというか、入るのをためらってしまうかもしれませんが、建物の中は比較的きれいですのでご安心を。

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こちらが入り口です。博物館らしからぬ入り口ですので、私も思わず素通りしてしまいました。

建物の中に入りますと、目の前の階段を上りまして目指すはポーランドの2階(日本の3階)です。薬局の家具は19世紀のもの、薬剤用の陶器、ガラスは17世紀のものもあり、じっくりと見ているとなかなか面白い発見があります。

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狭い廊下に並ぶ薬のビン。

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このマークは、毒薬でしょうか。ラベルがなかなかシック。

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絆創膏ですね。

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薬草で作る薬の大量生産の場合はこんなものを使用していたのでしょうか。

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講義中。聴講者の平均年齢は70歳ぐらいでしょうか。

こちらの博物館、開館時間は月・水・金の9:00~15:00となっております。入場料は無料ですので、ここからすぐ近くの国立博物館を見終えて時間のある方は足を運ぶのもいいかもしれません。所要時間は15分もあれば充分です。

Muzeum Farmacji

住所 al. Marcinkowskiego 11 , Poznań
電話 +48 61 851 66 15

ヨルダン司教の橋

02 4月
2011年4月2日

晴れた日曜日の昼下がり、ふらっと散歩に出かけてみましたのはポズナニの中の島。地図を見て頂くと分かると思いますが、ポズナニって、ポーランドの内陸部です。内陸部に島ってネーミングはちょっと思いっきりがよすぎるんじゃないの、と隣のポーランド人に聞いてみますと、これが島と呼ばれる由縁は町を流れる川がこの地点で2本に別れ、また合流するため確かに陸の孤島(というのは大げさかも)状態になっているからだそうです。

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橋の片側

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こちらは橋の反対側

現在「ヨルダン司教の橋」と呼ばれているこの場所は、中世の頃から東西への通り道として知られていたそうですが、19世紀の中ごろには木造の橋がかけられ、東のワルシャワなどからポズナニの中に入れる一般市民のための唯一の通路だったそうです。20世紀の頭に鉄筋構造の橋になったそうですが、どうも設計の段階で欠陥があったそうで、その橋はすぐ解体ということになりました。
しかしですね、ここに通り道がないのはやはり不便だったようで、第2次世界大戦後に、暫定的に再び木造の橋(!)を架けまして、それが1969年まで利用されていたそうです。
で、その後再び現在のような鉄筋の橋になったのかと思いきや・・・なんと、木造の橋を解体した後、さまざまな障害で結局つい数年前までここに橋がなかったそうなんです。もちろん、その間、外回りの別の道ができていましたので特に必要はなかったのでしょうが、歴史的には1000年以上利用されてきた道が閉ざされた、というところでしょうか。

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橋の手すりの下にジャラジャラしたものがついています。何かと思えば…

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恋のおまじないの『鍵』のようです!どうも、願掛けをするスポットにもなっているようです。

そして現在あるこの橋が開通したのが2007年の11月。全く最近のことですね。どうしても経済上必要な橋だったわけでもないからでしょうか、この橋は歩行者と自転車のみ通行可能になっています。ですので、日曜日の午後などは、親子やカップルが散歩する人気スポットともなっております。

女性の日~ポーランド~

17 3月
2011年3月17日

3月9日は多くの欧米諸国と一部のアジア、アフリカの国で「女性の日」と定められています。どういう日かといいますと、今ほど女性に社会的活躍が許されていなかった時代に、女性の政治的自由と平等を尊重する日として定められたものですが、時代と共に政治的意味合いは殆ど失われているのが現状です。

さて、女性に優しい(?)ポーランドも、当然この日はお祝いとなります。母親、奥さん、会社の女性の同僚、学校の女の子など、とにかく知り合いの女性に花やチョコレートを送るのが慣わしとなっております。
おかげで、この日は花屋さんは大忙し。時期的に、まだ値段の高いチューリップやバラが飛ぶように売れます。今年もこの目で男性陣が花屋の前でうろうろしているのを目撃しました。

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仕事のデスクに花。

さて、この日は朝からラジオなどで「女性の日」にちなんで、女性の社会での平等権などが熱く語られていましたが、新聞では「ほぉ」と思うようなアンケート結果が出ていました。無作為に選ばれた1070人のポーランド人の電話アンケートの結果、回答者の95%がポーランド女性は差別されていないと回答したそうです。数字のマジックを考慮しても、なかなか高い確率です。

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いくつになっても、花をもらうのは嬉しいものです。

また、このアンケートの回答者の75%が「女性の日」を祝っているそうです。社会主義時代は、学校や職場では強制行事だったそうで、この日には先生などにストッキング、良質の石鹸、タオル、コーヒーなどをプレゼントしていたとか。当時、この国で手に入りにくいものだったので、もらって嬉しいプレゼントだったのでしょう。
現代でも、無言の(!)強制行事として学校では先生や女子生徒に花やチョコレートを男子生徒が渡す習慣が残っています。

さて、今年の女性の日、私ももらいました。

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「あら、あんなところに変わった花が…」と思いきや…

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『花より団子』を地でいった商品。

花…かと思ったら花の絵が描いてあるチョコレート!1度で2度おいしい…うん、悪くない。思わずにんまりとした私でした。

-聖カジミェシュ祭-

12 3月
2011年3月12日

3月第一週の週末は、ポーランドの複数の都市で「 聖カジミェシュ祭」が行なわれました。さて、この聖 カジミェシュって誰よ・・・と思われる方も多いと思いますので、簡単に説明してしまいますと、ポーランド王且つリトアニア大公カジミェシュ4世の息子のうちの一人で、彼の人徳と政治的手腕から時期王にと押されていたにもかかわらず(つまり、政略結婚も必要ということですね)独身でいることを選び、最後にはリトアニアのパトロンとなった人です。ちなみに、なんでポーランド王とリトアニア大公が同人物なのか…と疑問に思われた方は、ポーランド史を参照ください。
戦前は、この祭りは3月4日の聖カジミェシュの日にはリトアニア共和国の首都ビリニュスに近場のポーランド人たちが多く出かけていたそうです。

さて、今回私が出かけましたのは、今年で18回目だというポズナニの 聖カジミェシュ祭。日曜日は12時から始まるというので、時間ぴったりに到着したのですが、既にすごい人だかり。

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12時には、時刻を告げるラッパと共に王族が顔を出しました!あちらこちらで歓声が上がっています。余談ですが、このような場所では鞄はしっかり抱え込みましょう。買い物客にまぎれたスリもいるはずです。

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こちらがリトアニアのパトロンとなったカカジミェシュ王子ですね。でも、彼は24歳という若さで生涯を閉じております。なんでも、行き過ぎた自己鍛錬といいますか、断食が原因で結核になったのが原因だとか。

この聖カジミェシュ祭 、ポズナニでは金曜日から教会で催し物がされていましたが、皆が待っていたのは日曜日の“市”。この市では昔からリトアニアや東部ポーランドの特産品を売っておりまして、時期的に一番多いのはそろそろ宗教行事で用いられる椰子のデコレーション。そして人気があるのが陶器でしょうか。
しかし、近年こちらでも中国製の低価格製品におされ気味だそうです。個人的にはこういう伝統品は多少値段が張ってもその土地で作られたものを買いたいですね。

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この椰子のデコレーションはすごい勢いで売れていました。

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陶器のコーナーは女性陣が囲んでいてテーブルまでたどり着くのが一苦労。向こう側は、藁でできた人形。

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かわいい手芸品もありました。そろそろイースターを迎える季節ですので、モチーフはそれに関連したものが多数。

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これだけ見ると、中世の市に紛れ込んだ感じです。ここは、田舎風のパンにどっしりとラードをつけて売っていました。

しかし、店を見てまわるだけでお腹がすきます。すごい人の数ですので、お皿をもって食べにくいこともあってか、多くの人は屋台で売っているパンやソーセージをかじりながら歩いていました。

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結構寒かったこの日、この湯気を見ただけでふらふらっと引き寄せられてしまいました。

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リネックの中では催し物もやっていまして、これは子供たちの演奏。

聖カジミェシュ祭、特定のポーランドの都市で3月の頭に開かれます。ポーランド北東部では特に大きな祭りとなり、開催期間も長くなる地域もありますのでこの時期にポーランドを旅行する方は、ぜひ予定に組み込んでみましょう。

第2次世界大戦 東方前線 ポズナニの戦い

05 3月
2011年3月5日

以前、ツィタデラをご紹介しました時に、この場所が元はドイツ軍の最後の要塞だったとさらりと触れたのを覚えていますでしょうか。(思い出せない方は、こちらを参照ください。http://blog.hankyu-travel.com/kaigai/00100/00113/2011/053814.php )
時は第二次世界大戦の終盤を迎えた1945年。この年、ここの要塞が1ヶ月にわたりソ連軍に包囲され、激しい戦いの後ドイツ軍が敗北を認めたのが2月23日のことでした。先日、その当時の戦いを記念して、ツィタデラの敷地内で戦闘の様子を実演公開するということでしたので出かけてきました。

この戦いはソ連軍+ポーランド人の志願兵対ドイツの第三帝国とハンガリー帝国というもので、この日は右を見ても左を見てもロシア軍服とドイツ軍服ばかり。ショーの始まる前には、戦いの場の近くでロシア軍(の格好をしたポーランド人)がロシア音楽をガンガンかけながら戦時利用されていた器具で煮炊き?をしているじゃありませんか。
ドイツ軍服たちは何をしているかと言いますと、当時既に負け戦が決まっていたようなものでしたから煮炊きをする余裕も無かったのでしょうか、ロシア軍服たちが「わっはっは」とやっている横で静かなものです。
そして、その中をニコニコした顔でカメラを向けているポーランド人…平和だなぁと思ったのは私だけではないはずです。

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戦時中の台所だそうです。ロシア陣営では大きなかまで煮炊きがされておりました。

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こちらドイツ陣営…黙って一服。

ショーは一日の中で一番気温が上がる(はずの)13時からだったのですが、この日はマイナス7度の上に、風もありまして観客たちは皆口々に「寒い」「寒い」と呪文のように唱えていましたが、銃撃戦が始まると会場は一気に熱気に包まれました。ライフル銃の音、手榴弾の爆発効果音と煙もたちあがり、さながら映画のロケ現場のようです。

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負傷した兵士を衛生兵が後方へ運んだりと、なかなか迫力のあるシーンが続きます。でも後ろから「捕虜にしちゃ、嬉しそうな顔してるな」「すごい。リサイクリング兵士だよ。死んでたはずなのにまた動いてる」などのコメントが聞こえてくると、あちらこちらで笑いがおきますが、ショー自体は実によくできたものでした。

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負傷した兵士を運んでいます。

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寒い中真剣に見入る観客。

このショーにポーランド国内の16の歴史的戦闘を再現するグループが参加し、全体で約150人が参加したそうです。ポズナニ市、また個人収集家が本物の歴史的な小物を貸し出しなどをし、実に雰囲気のあるショーとなった今回の「ポズナ二の戦い」。しかしこのショーには賛否意見がわかれました。後日の投書で好意的な投書の他に、「子供に歴史的誤解を与える可能性がある」「祖母は当時のことを未だに語れないほどショックを受けているのに、なぜメディアはソ連軍の勝利を好意的に書いているのか」等というものもありました。

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当時の車もバイクもショーで活躍していました。

しかし、歴史的事件を知るきっかけとしてのショーとしてはなかなかよくできていたと思われる今回の「ポズナニの戦い」。今年は昨年より規模も観客数も多かったと発表されています。この様子ですと来年もこの時期(2月23日前後)にポズナニでショーが開催される可能性が高いので、この時期ポズナニを訪れる人は要チェックです。

市営森

02 3月
2011年3月2日

ポーランドはもともと緑の多い国ですので、生活の一部として人々の身近に当たり前のようにあるのですが、さすがに都市のド真ん中に住んでしまうと身近な自然といえば近所の整備された公園となるのでしょうか。
しかし、それじゃぁ足りない、ということなのでしょうか、ポーランドのポズナニ市では市営の森があちらこちらに点在しております。
今回ご紹介するのは、ポズナニ北西部のアダム・ミツキィェビッチ大学の分校(地理学・地質学部、物理学部)が近くにある森です。

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この大学の体育館。立派過ぎます。この体育館の横が原っぱになっていて、犬たちがフリーで駆け回っています。たまに、大きな犬だと思っていたら鹿だったということもありますが…。

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体育の授業でしょうか。マイナス気温でもマラソンだそうです。車の通らない森の中のマラソン、かなり健康によさそうです。

ポズナニ中央部から30分車で走らせた場所にあるこの地域、大学があって賑やかと思えば……賑やかなのは、テスト後の学生たちの住居のみという場所でありまして、この大学へ向かうバスも平日で1時間に2本あればいいという土地柄です。よって、公共機関でここにたどり着こうという人は、正確な時計を持参することをお勧めします。

さて、この森の中では間近で野生の動物を見ることができます。私が今まで自分の目で見たのはリス、鹿、そしていのしし。リスや鹿は、自分の連れている犬が興奮しないようにする必要があります。曲がり角で突然鹿とご対面、ということが頻繁にあるのでこの森で犬は放してはいけません。犬が勝手に野生動物を追いかけると、ポーランドでは森番が犬を狙撃してもよいということになっているので気をつけましょう。

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森の複数の出入り口付近に立っている看板。文字が読めなくても判読可能な『リードはつないで入りましょう』のマーク。

鹿やリスの場合は、自分たちが加害者にならないように気をつける必要がありますが、時折、いのししを見かけることがあります。相手がいのししの場合は、丸腰の場合たいていこちらが被害者になります。昨年ぐらいに、実際ポーランドでいのししに襲われ亡くなった方もいました。ですので、いのししを見たら、彼らを刺激しないように退散することをお勧めします。

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森の中を川が流れているので、橋を渡ります。冬は橋自体がすべるので要注意。

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水辺には鳥も多く集まってきます。この白鳥、この池の住人、いや住鳥のようで毎朝同じ場所で彼らにご対面します。

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市営森の使い方の説明。1)火をおこしてはだめ、2)乗り物で森へ乗り入れの禁止、3)犬は紐をつけて散歩、4)乗馬禁止。そして、火の気に気がついたら998番へ通報。
ポズナニで時間をもてあましているひとは、是非近くの森に足を傾けて見ましょう。

今回ご紹介の森
バス87、98終点下車。バス停のあるRóżany Potokという住宅街を突き抜けると森に出ます。

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