ポルトガルの住宅事情

26 3月
2011年3月26日

今回はポルトガルの住宅事情の一部を紹介します。

ポルトガルの建物は、100年、200年前に建てられた物はざらにあり、歴史的地区に行くと、それよりもさらに古い物も多く建っており、今でもそれが住宅なりオフィスなり、普通に使われています。

法律で古い物を壊してはいけない地区もたくさんあることもあり、外観を残したまま中をリフォームして売られているケースがとても多いです。新しく家を買う場合、今はまだ新築を好み、郊外の方にできた新しい家やアパートを購入するポルトガル人がとても多いのですが、それでも少しずつ古い建物に価値を見いだし、昔は外国人のほうが多かったセンターの古い建物にポルトガル人も戻り始めているようです。

こういった建物の一番大変なことは、やはりリフォーム。とにかくコストもかかるし、壊して新しく作り直さなければいけない箇所もたくさん。こういった場所でもともとあった古い木の床をそのまま使ったり、石の部分を見せたりするのはまだ外国人が多いようで、こちらの人は、そういう古い部分は壊したり、何かで覆って隠したりする傾向があります。
私たちが工事などに立ち会って、色々壊しているうちに見つけて「おおーっ!」と感動するのはフレスコ画。壁をはがしたりしていると突然出て来る事があるのです!残念ながらハンマーなどで壊すので、穴が開いた状態で発見されることが多いのですが。。こちらの人はそういったフレスコ画は「時代遅れだ」という意識があるようで、だいたいは何重にもペイントして隠れて出てきます。

どういう絵が多いかというと、少しでも優雅な気分を味わうためか、庭園や湖などの景色が多いようです。当時はフレスコ画を書いてもらうという事自体が珍しい事ではなかったらしく、古い家の壁を削るとけっこうな確率で出てきます。

そういったフレスコ画を修復する専門学校や業者もあります。業者に頼んだ場合、当時の塗料などを調べて修復していくという気が遠くなる作業になりますが、最近は依頼さらたアーティストがフレスコ画を元にしてそこに新たに絵を書く、というスタイルもあるのです。

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今回はそのアーティストが修復をかねてあらたにペイントしていく様子をご紹介!
リスボンのセンター、マルティン・モニス地区に家を購入した人に依頼されて修復をする壁の様子です。もともとこんな感じでした。全体的に絵が現れましたが、実際に何が書かれていたかは解明が難しい。。アーティストの想像力に任される作品です。

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普段は工事があるので、画家は職人さんたちが仕事を終える夕方のの静かな時間に始め、まずは綺麗に壁を磨いてハンマーで開けた穴を覆って下書きしていきます。
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石の手すりの向こうに庭園があったり、美しい湖があったり、空には小鳥が飛んでいたり、見ているだけでのどかな気持ちになる風景画。ここに住むのは一体どんな人なのだろう、と想像しながら見学するもの楽しい時間でした。
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逆に、フレスコ画など何もない壁に、まるで元々あったかのように、新たにフレスコ画チックな絵を描いて欲しい、という依頼もあるそうです。これはその何もなかった壁。
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そしてフレスコ画風の絵が出来上がった壁。昔の物からインスピレーションを得て、新たに作る昔風の物というのはこうやって生まれるのですねー。何百年も経つ建物だからこそあり得るこの仕事、見学しているだけでもとても面白い体験でした。

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