カテゴリー: 文化

体にまで響くその歌声!南アフリカのドリームガールズ

17 4月
2011年4月17日

EA_0402_01

ビヨンセ主演の世界的ヒットとなった映画ドリームガールズ。
その映画のミュージカルが3月11日から南アフリカ、ヨハネスブルグにあるモンテカジノで公演されています。

モンテカジノはその名の通り「 カジノ 」です。

EA_0402_02

豪華なモンテカジノのエントランス

モンテカジノでは本物のギャンブルを楽しむこともできます。
しかしそれだけではありません。
カジノ内には、レストラン、映画館、劇場、ショッピングセンター、ゲームセンター、
ボーリング場…とカジノを全くしない人でも楽しめる一大アミューズメントセンター!
多くの家族連れや、カップルで賑わっています。

EA_0402_03

賑やかなモンテカジノ内

そこで現在公演されているミュージカル「 ドリームガールズ 」
映画は南アフリカでも大ヒットだっただけに、かなり前から予約しないと席がとれないほどの大盛況ぶり。
新聞でも大絶賛されています。その一部をここで紹介します。

EA_0402_04

南アフリカの新聞の批評

南アフリカにとって世界的ヒットとなった映画のミュージカル版を公演することはとてつもない偉業である。
観客の興奮がなによりそのことを物語っている。
「チャンス、変化、友情、家族愛、許し」
誰にとっても起こりうる人生のテーマを歌と共に観客になげかけている。

エフィーを演じるリンディー・バンガーネ(Lindiwe Bungane )
素晴らしいパワーをその声に持っている彼女だが、なんとこれがミュージカル初出演。
このミュージカルは他にも南アフリカの新しい才能の発掘と成長のきっかけになるだろう。

曲はどれも映画で馴染みがあるものだか、ビヨンセ(Beyonce)で有名なリッスン(Listten)をアレンジした
ワット ラブ キャン ドゥ(What Love Can Do)
このミュージカルのテーマである「 友情 」を象徴するような歌詞にアレンジされた新しい曲も紹介されている。

技術的な演出もすばらしく、様々な道具と光りのデザインが見たこともないショーマジックを作りあげている。
特にステップ イントゥ ザ バッド サイド(Sttein’to the Bad Side)の演出には息をのむ。
その他このミュージカルに次々とあらわれる豪華な衣装、ユーモアなどが、目を見張るようなドラマを作り出している。

そんな新聞でも大絶賛のドリームガールズを私も見に行って来ました!

EA_0402_05

ドリームガールズが公演されている劇場

劇場は全席満席!このミュージカルの人気を物語っています。
約2時間のミュージカルでしたが、あっという間でした。
映画を忠実に再現している部分と、アレンジを加えている部分が見事にマッチして、
映画とはちょっと違ったストーリーを作り上げていました。
映画を再現している部分はしゃべり方といい、歌い方といいあまりにそっくりなので、びっくりしてしまうほど。
またユーモアがいたるところに散りばめられており、ちょっと笑えるミュージカルなのはやはり南アフリカ流?

そしてこのミュージカルで何よりも感動したのは、その歌声のパワフルさ!
エフィーを演じるリンディー・バンガーネ(Lindiwe Bungane )の劇場内に響き渡るその歌声は、
私の体の中にまで響いてきました!

ストーリーは基本的には映画と同じなので、英語が分からなくてもミュージカルは十分楽しめます。
公演は5月22日まで!ぜひアフリカの歌声を感じてみて下さい!

アラブ世界の夜の華♪ベリーダンス

17 3月
2011年3月17日

突然ですが、ベリーダンスをご存知ですか?
女性が露出の多い衣装をまとって踊るセクシーなダンスのことですよ~。
中東や、その他のアラブ文化圏で発展したダンスで、「ベリーダンス」は主に欧米での通称です。
(直訳すると、なんと「腹踊り」!)
現地の方々は、「東方の踊り」とか「民族舞踊」というような言い方をされるのだとか。

恐らくアラブ文化圏ならほとんどの国で鑑賞することができると思いますが、何故か我が駐在国リビアではご縁がなく、昨年末にエジプトで体験してきました。
(リビアでも一部の高級ホテルで鑑賞できると思います)

この記事を書いている2011年2月中旬現在は、エジプトの観光産業がどのようになるか未知数ですが、かの国への応援の意味もこめてエジプトでのベリーダンス体験をリポートしたいと思います。
観光産業が安定したら、ぜひエジプトで挑戦してみてください。

EA_0301_0101

私は、現地の旅行会社にお願いして「船上ディナー&ベリーダンス鑑賞」がセットになっているコースを手配してもらいました。
夜のナイル川で、ちょっとおしゃれしてディナーを楽しみ、尚且つベリーダンスを鑑賞できるなんて素敵じゃないですか?

EA_0301_0102

船が出発すると、まずはディナーからスタート。
前座バンドのライブ(そこそこ盛り上がる)を聞きながら、ビュッフェスタイルで先に食事をすべて済ませます。
そしてボーイさんがテーブルを片付けてからダンスタイムになります。
ダンサーは観客のテーブルの間を練り歩きながら踊るので、食器をひっくり返したりしたら大変ですからね!

EA_0301_0103

そして満を持して、官能的なベリーダンサーが登場です!

ベリーダンスは優雅でゆったりとしたイメージがあるかもしれませんが、実際は非常に激しくハードな動きをします。
あの小刻みな腰やお腹の動きは超人的です!

余談ですが、イスラム教の断食月ラマダン期間中は、ベリーダンサーの衣装は肌の露出を抑えたものに変わるそうです。
あのお腹の動きが見られないのは残念なので、なるべくその期間は避けることをお勧めします。

そして盛り上がった観客を、ダンサーが前に連れて行き、一緒に踊らせていました。
想定の範囲内でしたが、我が家の2歳の娘も連れて行かれました…。
泣きませんでしたが、何が起こったかよくわからないようで目をぱちくりさせていましたよ(笑)

そして、ベリーダンサーの衣装チェンジの幕間に行われたスーフィーダンスは圧巻でした!
イスラム神秘主義の修行からきている伝統的な回旋舞踊です。
(回転することでトランス状態になり、神の意識に近づく…という意味があるそうです)

男性ダンサーがぐるぐる回り、長いフレアスカートのような布を回転させるんですが、これが本当にすごいんです。

EA_0301_0104

布を着たり脱いだりしながらも、一瞬も回転を止めることなく数十分間も回し続け、クライマックスでは頭をすっぽり布に入れてしまっていました。
ダンサー自身も激しく旋回しているのに、どうして目が回らないのか不思議です。

もちろんベリーダンスも素晴らしいのですが、このスーフィーダンスは圧巻なので、機会があればぜひ観てみて下さい。

私もまた早く、エジプトでこの踊りを観たいです。

北アフリカ最大の古代ローマ遺跡レプティス・マグナ

17 2月
2011年2月17日

この記事を書いている2011年2月上旬は、中東から北アフリカにかけてのニュースが世間を賑わせています。
でも、激動のチュニジア・エジプト・アルジェリアに囲まれながらも、唯一平穏な国があります。
それは他でもない、筆者が住んでいるリビアであります。
お陰さまでリビアは特に大きな混乱もなく、社会も普通に機能しています。
もちろん、観光にも何の差しさわりもありません。
この機会にリビアの魅力を、改めてお話ししたいと思います。

リビアは北アフリカに位置するアラブ国家で、多くの世界遺産があります。
順番に挙げていきますと、古代ローマの遺跡であるレプティス・マグナとサブラータ、「砂漠の真珠」と言われる美しい街ガダーメス、古代人の岩絵が残るアカクス山脈、ギリシアの植民都市セイリーン…の5つです。

リビアの国土は非常に広く、世界遺産はそれぞれバラバラに存在しているので、全て回るのは大変かもしれません。
国内線飛行機などを駆使しても、じっくり回るなら三週間くらいは欲しいところでしょう。

でもなかなか、そんな長期間の旅行は難しいですよね…。
そんな時でも、「ここだけは外せない!」という場所を断腸の思いで一つに絞るならば、やっぱりレプティス・マグナでしょうか。

EA_0202_0101

この遺跡は北アフリカで最大の古代ローマ遺跡と言われているので、ここに来てしまうと他の場所(他国)で見る遺跡が小さく思えてしまうかもしれません。
ひとつひとつの建物のスケールが非常に大きく、自分が小人になってしまったような錯覚も感じます。
若干離れた場所にある円形闘技場などもあるため、正確な面積は分かりませんが、じっくり見ようと思うと丸一日かかりますよ。

EA_0202_0102

この写真は遺跡内にあるローマ劇場ですが、地中海を併せて臨むことができるなんとも贅沢なスポットです!
他に人がいないのをいいことに、オペラ歌手になったつもりで歌ってみましたが、自分の声が劇場内に反響した感動は忘れられません。

EA_0202_0103

EA_0202_0104

ニンファニウムという神殿と、敷地内にある彫像です。
美しい彫刻も無造作に置かれていて、その無防備さにこちらがハラハラしてしまいます。

EA_0202_0105

そして何と、古代人のトイレもあります。
隣の人と談笑しながら用を足す…。何ともおおらかな文化だったんですね!

リビアは旅行代理店を通さないと観光が難しい国なので、恐らくドライバーやガイドが同行すると思いますが、万が一ご自分たちだけでレプティス・マグナに訪れる場合は、「NO1」と書かれた駐車場に入って行ってください。
そこから、遺跡の入り口にもアクセスできます。
そして、必ずガイドに付いてもらって解説してもらうことをお勧めします。
筆者たちは英語ガイドに付いてもらいましたが、50リビアンディナール(2011年2月現在1LD=約67円)でした。
ガイドがいれば、効率的に目ぼしいスポットを3時間程度で回ることができます。

EA_0202_0106

余談ですが、我々は犠牲祭のお休み中にレプティス・マグナに行ったので、ガイドの青年も正装して迎えてくれました。普段はTシャツにジーパンでガイドをしているそうですが、このほうが雰囲気ありますよね。

この広大な遺跡で、ぜひ古代ローマに想いを馳せてみてくださいませ。

エジプトらしいお土産と言えば…パピルスショップ

19 1月
2011年1月19日

今回は、エジプトならではのお土産品について書いてみたいと思います。
筆者のオススメは、何といってもパピルスです。
パピルスとは植物の名前ですが、古代エジプト人はその植物から文字を記すための記録媒体を作ったので、それを総称してパピルスと表現されています。
パピルス(PAPYRUS)が、現在の紙(PAPER)の語源であることは有名ですよね。

現在のエジプトでは、パピルスに壁画のような美しい絵を描いたりして、お土産にピッタリなアイテムを生産しています。
サイズも大きいものから手のひらサイズまで様々あるので、持ち帰りにも便利です。

ただし残念ながら、このパピルスには偽物も横行しています。バナナの繊維を使って“パピルス風”に仕立てたものに絵を印刷したりするのです。
値段は圧倒的に偽物のほうが安いので、“風”でも良ければ市場などで簡単に手に入ります。
逆に言うと、市場などで売られているものは、ほとんどが“パピルス風”の偽物なのです。

では、どうしたら本物のパピルスが手に入るのでしょうか?
そんな時は、信頼できる政府系のお店に行きましょう。

筆者がエジプト人の人に教えてもらったお店は、カイロ近郊、クフ王のピラミッドで有名なギザにあります。

EA_0102_0101

店内は、様々な国のツアーで来ている観光客で賑わっていました。でもそれこそが、このお店が信頼できるという証拠です。

店内では、陽気なエジプト人スタッフがパピルスの製造法から懇切丁寧に教えてくれます。我々には、日本語が上手なエジプト女性がついてくれましたよ。
(女性なので、お顔は撮影できませんでしたが)

EA_0102_0102

ちなみに、これが植物のパピルスです。
古代エジプト人は、この放射線状の穂を太陽光線の様だと思い、更に茎の部分がピラミッドのように三角になっていることからパピルスを特別な植物だと考えていました。

EA_0102_0103

このパピルスを切ったり、繊維を延べ棒で伸ばす様子を見事な手つきで実演してくれましたよ。

そして、このお店でいいことを教えてもらったんですが、パピルスの偽物を見分ける簡単な方法があるんです!

EA_0102_0104

本物のパピルスは、光に透かすと上の写真のように繊維が上下左右に交差していますが、偽物のバナナで作った物は“縦だけ”や“横だけ”のように単一方向しか繊維がはしっていないそうです。これさえ覚えておけば、簡単に見分けられますね。

このお店で売られている商品は、すべて手描きで描かれているそうですが、古代エジプトの壁画をモチーフにしたような、とても緻密で美しいものばかりでした。
残念ながら商品は「撮影禁止」と言われてしまったので写真がありませんが、この記事の二枚目と三枚目の写真の後ろに少し写りこんでいるので、参考になさってください。

EA_0102_0105

更に嬉しいことに、商品を購入すると、上の写真のようなアーティストの方々にヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)で言葉を書いてもらうことができます。
ご自身の名前でも、お好きな単語でも短いものなら大丈夫なはずです。
(ただし値段交渉次第では、ヒエログリフ記入は別料金になることもあるようです)

筆者は、お土産としてパピルスの“しおり”の裏に、ヒエログリフで「HAPPY」と書いてもらいました。

EA_0102_0106

エジプトらしくて、いいお土産だと思いませんか?
日本の友人たちのために購入したのですが、自分でも記念に一枚とっておきたいと思いました。
素敵なお土産に出合えると、旅の記憶も素敵に残すことができますよね。
ぜひこういうお店で、素敵なお土産を探してみてください。

SONDOS PAPYRUS
GIZA:38 pyramids st.
Hot Line(GM) +2(010)3442323

イスラムの祝祭!イード・アル・カビール

22 12月
2010年12月22日

リビアはイスラム教を国教としているので、当然ながら国民の大半はイスラム教徒です。そんなリビア(というかイスラム全体)は先日、おめでたい祝日を迎えました。
それは「イード・アル・カビール」や「イード・アル=アドハー」と呼ばれる祝祭で、日本語では「犠牲祭」などとも言われます。
例年、太陰暦であるイスラム暦(ヒジュラ暦)の12月にありますが、我々が普段使っているグレゴリオ暦に対しては毎年11日ずれていくので、2010年は11月16日がいわゆる“犠牲祭の当日”でした(リビアでは、当日以外にも三連休になりました)。

この日は、お祭り会場でどんちゃん騒ぎをする…訳ではなく、皆自分の家で神に生贄を捧げる儀式を行うのです。主に羊ですが、所有する家畜を捌いていきます。

EA_1202_0101

普段家畜のいない家でも、この日のためにわざわざ羊を買ってきます。
そして当日は、一家の大人の男性が数人がかりで捌くのです。

EA_1202_0102

写真は、筆者の夫の同僚たちが生贄の羊を捌いている様子。みんな上手に捌いていますね。
これができるのは“大人の男”の証明で、リビアの男子にとっては一種の“通過儀礼”のような意味合いもあります。
筆者も、大家さん一家が生贄を捧げるところを見学させてもらいましたが、共に20代後半の長男・次男が慣れた手つきで処理していく中、まだ10代後半の三男は険しい表情をしながら見学していました。
家庭の教育方針にもよるようですが、多くの家庭は、小さな子供たちにはこの現場を見せないようです。羊は、市場から数日前に買ってくるので、その間子供たちはペットのように羊を可愛がります。そんな子供たちにとってはショックな光景でしょうからね…。大家さん一家の場合も、子供はこの場にいませんでした。

一見すると残酷な習慣のように見えるかもしれませんが、生贄の羊の肉は、ちゃんと無駄なく食べられています(毛皮は不要なようで、無造作に捨てられていましたが)。
この時期は、恵まれない人に施しをすると厄を払い、徳を積めると考えられているので、捌かれた羊の肉を貧しい人にも振る舞うそうです。

自分たちのために一匹分残し、貧しい人々のためにもう一匹分配る、というのがオーソドックスなパターンのようです。
大家さんの家でも、ご多分に洩れず二匹の羊を捌いていましたよ。
大金持ちになると、トラック一台分の肉を配って回るそうです。

そのため、貧しい人のほうでもこの時期は積極的に動き、自らいろいろな家を回って羊肉をもらいに行くんです。
我が家にもそういう方が来たのですが、生憎羊肉がなかったので、少額ですが夫がお金をあげました。
でもその人は、期待していた羊肉がもらえなくて非常にがっかりしていたそうです。
ごめんなさいね~。

でもその後、我が家も大家さんから羊肉のお裾分けをいただきました。
ええ、多分“お恵み”ではなくお裾分けだと思いますが…。

EA_1202_0103

筆者にとって羊肉調理は初めての経験でしたが、煮込み料理で美味しく頂きました!

余談ですが、パーティなどではこんな料理もあるようです。

EA_1202_0104

丸焼きの羊さんです。派手ですね…。

この犠牲祭の時期はお店やレストランなども閉まっていることが多いので、一般的には旅行に不向きな時期だと思います。
でも何かのきっかけで、もしかしたらリビアの一般的な家庭のお祝いも垣間見られるかもしれませんよ。
2011年の犠牲祭は11月上旬(6日頃)のはずなので、もしご興味あればスケジュールを合わせてみるのもいいかもしれませんね(でも圧倒的に不便だと思いますので覚悟はしておいてください)。

Copyright© 2017 アフリカ情報 All Rights Reserved.