月別アーカイブ: 12月, 2010

イスラムの祝祭!イード・アル・カビール

22 12月
2010年12月22日

リビアはイスラム教を国教としているので、当然ながら国民の大半はイスラム教徒です。そんなリビア(というかイスラム全体)は先日、おめでたい祝日を迎えました。
それは「イード・アル・カビール」や「イード・アル=アドハー」と呼ばれる祝祭で、日本語では「犠牲祭」などとも言われます。
例年、太陰暦であるイスラム暦(ヒジュラ暦)の12月にありますが、我々が普段使っているグレゴリオ暦に対しては毎年11日ずれていくので、2010年は11月16日がいわゆる“犠牲祭の当日”でした(リビアでは、当日以外にも三連休になりました)。

この日は、お祭り会場でどんちゃん騒ぎをする…訳ではなく、皆自分の家で神に生贄を捧げる儀式を行うのです。主に羊ですが、所有する家畜を捌いていきます。

EA_1202_0101

普段家畜のいない家でも、この日のためにわざわざ羊を買ってきます。
そして当日は、一家の大人の男性が数人がかりで捌くのです。

EA_1202_0102

写真は、筆者の夫の同僚たちが生贄の羊を捌いている様子。みんな上手に捌いていますね。
これができるのは“大人の男”の証明で、リビアの男子にとっては一種の“通過儀礼”のような意味合いもあります。
筆者も、大家さん一家が生贄を捧げるところを見学させてもらいましたが、共に20代後半の長男・次男が慣れた手つきで処理していく中、まだ10代後半の三男は険しい表情をしながら見学していました。
家庭の教育方針にもよるようですが、多くの家庭は、小さな子供たちにはこの現場を見せないようです。羊は、市場から数日前に買ってくるので、その間子供たちはペットのように羊を可愛がります。そんな子供たちにとってはショックな光景でしょうからね…。大家さん一家の場合も、子供はこの場にいませんでした。

一見すると残酷な習慣のように見えるかもしれませんが、生贄の羊の肉は、ちゃんと無駄なく食べられています(毛皮は不要なようで、無造作に捨てられていましたが)。
この時期は、恵まれない人に施しをすると厄を払い、徳を積めると考えられているので、捌かれた羊の肉を貧しい人にも振る舞うそうです。

自分たちのために一匹分残し、貧しい人々のためにもう一匹分配る、というのがオーソドックスなパターンのようです。
大家さんの家でも、ご多分に洩れず二匹の羊を捌いていましたよ。
大金持ちになると、トラック一台分の肉を配って回るそうです。

そのため、貧しい人のほうでもこの時期は積極的に動き、自らいろいろな家を回って羊肉をもらいに行くんです。
我が家にもそういう方が来たのですが、生憎羊肉がなかったので、少額ですが夫がお金をあげました。
でもその人は、期待していた羊肉がもらえなくて非常にがっかりしていたそうです。
ごめんなさいね~。

でもその後、我が家も大家さんから羊肉のお裾分けをいただきました。
ええ、多分“お恵み”ではなくお裾分けだと思いますが…。

EA_1202_0103

筆者にとって羊肉調理は初めての経験でしたが、煮込み料理で美味しく頂きました!

余談ですが、パーティなどではこんな料理もあるようです。

EA_1202_0104

丸焼きの羊さんです。派手ですね…。

この犠牲祭の時期はお店やレストランなども閉まっていることが多いので、一般的には旅行に不向きな時期だと思います。
でも何かのきっかけで、もしかしたらリビアの一般的な家庭のお祝いも垣間見られるかもしれませんよ。
2011年の犠牲祭は11月上旬(6日頃)のはずなので、もしご興味あればスケジュールを合わせてみるのもいいかもしれませんね(でも圧倒的に不便だと思いますので覚悟はしておいてください)。

夢の別世界?トリポリで話題のホテルがオープン!

03 12月
2010年12月3日

ただいま建設ラッシュ真っ只中のトリポリでは、新しいホテルがどんどん出来てきています。その中でも話題なのが、2010年3月にオープンした「リクソス(Rixos)」というトルコ資本のホテルです。
本来ならこのホテルが、2010年3月にリビアで開催されたアラブ首脳会議の会場となるはずだったらしいのですが、何故か直前で違う場所に変更されたのだとか。
そんな国際会議を開こうとするくらいだから、ビジネスマン向けの堅苦しいホテルなんだろう…と勝手に高をくくっていたのですが、あまりにもいろいろな人(主にリビア在住外国人)から「素敵なホテルだ」という評判を聞くので、先日見学に行ってきました。

EA_1201_0101

筆者が行った日は、アフリカ某国の要人が宿泊していたらしく、周囲をパトカーが囲み、警察関係者らしい人たちがうろうろしていました。
そんな物々しい雰囲気に少々圧倒されてしまいましたが、入口を通ると…そこは夢の別世界でした!

EA_1201_0102

ああ、写真でこのラグジュアリー感が伝わりますでしょうか…。

EA_1201_0103

そして何と、エントランスのすぐ目の前に女性スタッフが立っていて、ウェルカムサービスとして手にアロマミストをスプレーしてくれました!芳香に包まれて、五感で豊かな気分を味わえます。

更に、このホテルの凄さは、敷地の広さにあります。
正確な数字は分かりませんが、トリポリの中心地からほど近い場所にある森…というか緑地をそのままホテルのものにしてしまっているんです。

EA_1201_0104

そのため、ロビーの奥にあるオープンテラスのカフェは、まるで森の中に居るような気分にさせてくれます。
筆者は、砂ぼこりが舞い散るトリポリに居ることを、本気で忘れそうになりました。

EA_1201_0105

テラス席以外にも、テント式の東屋がありました。
この日は非常に寒かったので東屋は利用しませんでしたが、小春日和の暖かい日などは、こんなところでお茶ができたら素敵だなと思います。

EA_1201_0106

食事をしっかり取りたいなら、ビュッフェレストランもお勧めです。
一人一律55LD で、別途サービス料がかかります(2010年11月現在1LD=約67円)。
でも、トリポリでは何故か滅多にお目にかかれないサーモンや、これまた値段の張るエビもふんだんに使われていて、とても豪華なラインナップが楽しめます。もちろん、北アフリカらしくクスクスやリビアンスープなどのご当地メニューもありました。
レストランの窓からは、自慢の素敵な庭の景色も楽しめますよ。

残念ながら宿泊のための部屋は撮影できませんでしたが、ホテルのホームページで何枚か写真を見ることができます。
もしこんな素敵な部屋に泊まれたら、リビアの旅行が3割増しくらいで素敵なものになりそうですね!

RIXOS AL NASR
http://www.rixos.com/rixosalnasr.aspx

Copyright© 2017 アフリカ情報 All Rights Reserved.