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「美味それとも珍味?旬の味ルバーブ」

19 5月
2011年5月19日

「蓼(タデ)食う虫も好き好き」という諺があるが、このタデ科に属する野菜にルバーブがある。ドイツ語ではラバーバーRhabarberといい、シーズン(春から初夏)の間はカフェやお菓子屋さんで売られる季節のパイやケーキのレパートリーとして大変ポピュラーなのだが、諺の示す通り好き嫌いは人によって真っ二つ。ある人は大好きだと言うし、またある人は「コレを好きな人がいる」ということに感謝するぐらいだ。 続きを読む →

「スイスの花粉症」

01 5月
2011年5月1日

私はスギ花粉症の持ち主だ。発症したのは二十歳を過ぎてからと遅かったが、それからスイスに来るまでの10数年間は2月中旬から5月頭まで薬無しでは過ごせないほどだった。スイスにはスギが無いのでこちらに来てからはようやく春を楽しめるようになったが、ではスイスに花粉症はないのかというと、実はある。

「花粉とアレルギー」ウェブサイト内のスイスの花粉情報・予報ページ
http://www.pollenundallergie.ch/Polleninfo/pollenprognose/
によると、スイスの花粉症時期は1月半ばのヘーゼルナッツHaselから始まる。

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この写真では花部分が既に茶色くなってしまっているが、盛りの時期にはこれが花粉満載の状態で黄色く垂れ下がっている(ヘーゼルナッツはスイスでは街中でも田舎でもちょっとした茂みなどいたる所に生えており、秋には学校帰りの子供たちなどが競い合って実を拾っている)。2月に入るとハンノキErle、3月にはヤナギWeideやポプラPappel、3月下旬からはシラカバBirkeやトネリコEsche。

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ヤナギ

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トネリコ

4月からはプラタナスPlataneやナラEicheやブナBuche、そして5月に入ると芝GräserやヘラオオバコSpitzwegerich、6月にはスイバSauerampferやライムギRoggen。

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スイバ

こんなのんびりとした牧草地帯も

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人によっては初夏にはアレルゲン地帯になってしまう。7月にはイラクサ/ネトルNesselやヨモギBeifussやブタクサAmbrosiaがシーズンとなり、9月ぐらいまではずるずると続く。

地域の植生の違いによって該当するシーズンや花粉の「濃度」にはもちろん差があるが、統計的に見て発症する人が多くしかもその引き起こす症状が深刻なものの代表はヘーゼルナッツ、ハンノキ、トネリコ、シラカバ、芝、ライムギ、ヨモギ、そしてブタクサだ。ブタクサは北アメリカ原産の帰化植物で1999年以降スイス全土に急速に広まっており、アレルギーの原因としてはもちろん、土着の植生に対する「脅威」としても大きな懸念材料だ。ブタクサについての総合的な情報は
http://www.ambrosia-info.ch/
が詳しい。

前出の「花粉とアレルギー」ウェブサイトには、予防のため(というか花粉を回避するため)のアイデアや方法というものも紹介されている。

洗濯物を外に干さない(花粉が付着するから)
髪を定期的に洗う(これも髪に花粉が付くから)
旅行や休暇の時期を花粉情報と照らし合わせて調整する
庭の芝を定期的に短く刈る
山岳地帯や海辺は基本的に花粉量が少ない
飛散量が多い時期には屋外でのスポーツを控える
サングラスをかける(アレルギー反応を起こしている目の粘膜は通常よりも光に対して敏感なため)

など、なるほどと思うものも多いが、興味深いことにマスクの着用については一切触れられていない。街中でもマスクを着けている人は皆無だ。2009年に勢いを振るった新型インフルエンザの流行時にはさすがのスイス人もちらほらとマスクを着用していたが、スイス人にとっては「マスク=超危険なウィルスを防止するためのもの(もしくは塗装などの作業時に有害物質を防ぐためのもの)」というネガティブなイメージが強いのかもしれない。花粉予防としてのマスク、効果あるのに。

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