カテゴリー: 文化

100年前で時間の止まった港町、鹿港

22 8月
2011年8月22日

台湾は日本の九州ほどの大きさの島国。 そのため、地方には多くの港町が存在します。

基隆など活気のある大きな港町もあれば、 その昔は貿易港だった、のんびりとした潮風が流れる “元”港町もあります。

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200年ほど前に中国の福建省との交易港として栄えたものの 日中戦争後に貿易が断たれ、閉鎖に追い込まれてしまった港町が 台湾中部の彰化県にあります。

一度聞いたら忘れられないユニークな名前の港町、「鹿港(ルーガン)」です。

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台北駅から台湾新幹線で台中に行き、バスに乗り換え1時間すると 何とも趣のある古い町並みが広がってきます。

港が閉鎖された日中戦争後から時間が止まってしまったかのような レンガの古い建物が、鹿港には多く存在するのです。

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鹿港には黄土の砂から街を守るため、曲がりくねった道が多く作られています。

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赤レンガの細く長くくねった道は九曲巷。 女性とすれ違うと胸にあたってしまうことから模乳巷と名付けられた道もあります。

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街中で最も目立つバロック式の建物は、鹿港民族文化館です。 日本統治時代には豪商が住んでいた豪邸で、 現在は200年前からの貴重な文化品が6000点あまり展示されています。

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展示品の中には纏足用の美しい小さな靴や 夫人寝室に使用人の寝床なども、そのままの姿で見ることが出来ます。

また敷地内には小川が流れ、何ともいえぬ雰囲気をかもし出しています。

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鹿港の大通りを進んでいくと、存在感のある艶やかな天后宮に辿りつきます。

ここに奉られている媽祖像は台湾最古のもの。 媽祖の生誕日である旧暦3月23日には、台湾中から参拝客が訪れ、 盛大に祭りが行われます。

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鹿港のもう一つの楽しみがシーフードB級グルメ! 街の中心にある第一市場には所狭しと食堂や屋台が並び 新鮮な魚介類を使った美味しい料理を、低価格で提供してくれます。

街のいたるところに真っ赤な灯篭が美しく飾られている鹿港で、 ぜひ、台湾の古い歴史に浸ってみてください。

 

原住民の文化が息づく温泉街「ウーライ(鳥来)」

18 5月
2011年5月18日

台湾の人口は、現在、およそ2200万人。 98%が漢族で、2%が原住民です。

漢族の祖先の多くは、17世紀頃に移住して来た福建人たち。 そして、彼らが移住する何世紀も昔から、台湾に暮らしていたのが 原住民たちです。

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台湾には今、アミ族、タイヤル族、サイシャット族、ツォウ族、プヌン族、 ルカイ族、パイワン族、タロコ族、プユマ族、ヤミ族、サオ族、クヴァラン族の 12族の原住民が住んでいます。

彼らのほかにも、漢民族との同化が進み、 台湾政府から原住民として認められていない民族は、 まとめて平埔族とよばれており、原住民の血をひく台湾人は実際には とても多いとされています。

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原住民は、それぞれ、異なった言語、風習、習慣を持ち、 異なった場所に固まって暮らしていました。

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台北市の中心からとても近い場所にも原住民の里があります。 台北市内から車やバスで1時間ほどで到着する山間の温泉街、 ウーライ(鳥来)に住むタイヤル族です。

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ウーライはタイヤル族の言葉で、温泉という意味。 泉質は弱アルカリ性炭酸水素温泉で、肌に優しく「美人湯」だと言われています。 ここ10年の間、ウーライの温泉はちょっとしたブームとなり温泉宿も豊富になりました。

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ウーライの中心部は、コバルトグリーンの美しく雄大な渓谷にあります。 大自然にタイヤル族の民芸文化がうまく溶け合っており、 訪れる人びとの目を楽しませてくれます。

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商店街の中央には「ウーライ・タイヤル族民族博物館」があり、 タイヤル族の歴史や文化、民芸などのほか、ウーライの土地についても学べます。

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商店街を抜けたところに架かっている橋を渡ると タイヤル族の像が目印となっているトロッコ電車乗り場へと続く階段が。 トロッコ電車は川沿いを走り、終点で降りると美しい鳥来滝を見ることができます。

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温泉だけでなく、ロープウェイやボートに乗れる湖など大自然を満喫できるウーライで、 台湾の原住民の文化にふれてみてはいかがでしょう。

日本と台湾の建築史にふれられる、台湾のホワイトハウス

26 3月
2011年3月26日

台湾には、日本統治時代に作られた建築物が多く存在します。 その中には歴史的価値があるものも多く、時代を超え今も大切に使われています。

国立台湾博物館や台北郵局に台湾銀行、台湾大学も日本統治時代のもの。 台湾の原宿とよばれ、連日多くの若者たちで賑わう西門も、 その昔は日本人町という名前で親しまれ、今も日本統治時代の建物が残っているのです。

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その西門に近い台北市中正區重慶南路にある「中華民國総統府」。

総統が働いている台湾の政治の中心であるこの「総統府」も、 国宝級古跡に認定されている、日本統治時代に作られた歴史的建築物なのです。

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「総統府」は、赤レンガ、白く高い壁、アーチ型門、ギリシャ古典様式の柱を使った、 壮麗なルネサンス様式の建物。

日本統治時代の1912年、第4代台湾総督児玉源太郎が、 当時、近代建築の第一人者であった森山松之助の設計を用いて建築しました。

1919年に完成し、以後、90年以上台湾の政治の中枢を担う場所として使われています。

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台湾行政府や、陸・海・空軍の最高指令部などが置かれており、 24時間、物々しい警備が敷かれている「総統府」。

第二次大戦末期にアメリカの空襲を受け、一部損壊しましたが、 戦後修復され、台湾の新たな活力の場所となりました。

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歴史に満ちた建物として台湾人からも親しまれており、 1階の展示館部分が平日9時から12時まで一般に公開されています(要パスポート持参)

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総統府の建築過程や構造、台湾の歴史が細かく紹介される展示コーナーでは 貴重な歴史物も公開されており、興味深いものとなっています。

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また、初代総統に就任した蒋介石が着用したスーツや帽子、 親日派で知られる李登輝総統が1996年に行った就任演説前文が記された壷、 前総統を務めた陳水扁が就任宣言した際着用していた防弾チョッキ付きスーツ、 2008年5月に総統となった馬英九が地方を訪れた際使用した自転車など、 歴代の総裁に関する資料物もあり、近代台湾の歴史を感じることができます。

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土産やや郵便局もあり、総統府だけで購入できるグッズも充実。 中庭でイベントが行われていることもあります。

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月に一度のペースで、政府の業務が遂行される2~3階の総統執務室や 介壽堂、海外からの貴賓客を迎える総統接待室などを見学・写真撮影できる 特別公開日ももうけられているので、行かれる前に公式サイトをチェックしてみてください。

 

河口の街、淡水のレンガ道を歩きながらB級グルメを食す

06 3月
2011年3月6日

旧暦が明け、最初の満月を祝う元宵節(2月17日)が過ぎましたが、 まだまだお正月気分が続いている台湾。

元宵節に色鮮やかなランタン(灯篭)を飾る習慣のある台湾では、 毎年この時期にランタン・フェスティバルが開催されます。

大小、数多くのランタンで会場が埋め尽くされるランタン・フェスティバルは、 毎年、台湾各都市が持ち回りで開催しており、 今年は苗栗県の竹南運動公園で煌びやかに催されました。

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この時期、台湾人がランタン・フェスティバルと同じくらい行きたいと思う、 旧正月ホリデーの人気スポット。それが、「淡水」です。

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台北駅からMRT淡水線に乗り、40分ほどで到着する「淡水」は、 貿易港として栄えてきた歴史ある河口の街。

穏やかな淡水河の流れ、優雅に空を舞うカモメたち。 ヨーロピアンとアジアンが美しく融合した情緒溢れるエレガントな街です。

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「淡水」の魅力は、絵になる風景だけではありません。 リバーサイドにずらっと並ぶオープン・レストランやカフェ。 食に対して並々ならぬこだわりを持つ台湾人の胃袋を満たすため、 週末になると所狭しと屋台が立ち並び、美味しいB級グルメが楽しめるのです。

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「淡水」に来たら、ぜひ乗って欲しいのが小型フェリー。 対岸の街「八里」や、すぐそこに台湾海峡を望むことができる「漁人碼頭」へ、 気持ちいよい潮風を浴びせながら運んでくれます。

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「八里」では貸し自転車に乗りサイクリングが楽しめます。 週末や祭日になると、馬に乗ってパトロールする警察局騎警隊を見ることができます。

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「漁人碼頭」は、まるでヨーロッパの港町のよう。 真っ白な情人橋(恋人橋)から見る夕日は絶景です。

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実は、「淡水」は台湾のクラークス博士こと、マカイ医師が上陸した場所でもあります。 マカイ医師はキリスト教伝道者であり、台湾の近代医療の発展に貢献した人物。 「淡水」にはマカイ医師が最初に設立した教会や、診療所だった記念博物館などがあり、 1872年に上陸した場所に、神に祈りを捧げる医師の銅像が置かれているのです。

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ハリウッド映画『グリーン・ホーネット』に出演しているジェイ・チョウの母校、 淡江高級中学もある「淡水」。 美しい風景を楽しみながら、B級グルメも楽しめる、台湾人自慢のスポットなのです。

 

台北最古の美しい寺、関渡宮で運勢アップ!

18 10月
2010年10月18日

信心深い人が多く、さまざまな行事を旧暦に沿って行うなど
人々の暮らしに信仰が密着している台湾。

道教、仏教、キリスト教など、多くの宗教が存在しますが、
迷信深い台湾人の多くが、地域ごとにある廟や寺院を
心のよりどころにしています。

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中でも台北駅から電車に乗り1時間ほどで到着する関渡宮は、
財運、健康、長寿、学問の神様がたくさん祀られており
ご利益のあるお寺として古くから台北市民の篤い信仰をあつめています。

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関渡宮は、1661年に建立された台湾北部最古の媽祖廟。

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その昔、福建州から台湾に移住した人々が航海中の安全祈願に媽祖を祀り、
上陸後、感謝の気持ちを込めて各地に媽祖廟を建立しました。
媽祖廟に見守られ育った現代の台湾人にとって
媽祖は最も身近で、最も親しみがある神様とされています。

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関渡宮には媽祖のほかに観音様、学問の神様である文昌帝、
助けの手を差し伸べてくれる千手観音に、商売繁盛を叶えてくれる財神爺、
天界の支配者である玉皇大帝、女仙の頂点に立つ瑶池金母、
薬師流璃佛、福徳正神(土地公)など多くの神々が奉じられています。

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お寺に入ったら、本堂の入り口にある長い線香を10本手に取り(無料)火をつけ、
「龍の喉(右側)から入り、虎口(左側)から出る」順番で各神様に祈るのが決まり。
その昔僧侶が修行をしていた古仏堂や地下の財神洞、
二階、三階にも神々が奉られており、参拝にはかなりの時間を要します。

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各神様の前には真っ赤な神杯が置いてあり、2つ地面に投げ表裏が出ると
願いは叶うとされています。無料のお守りは財布に入れておくとご利益があるそう。

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300年以上の歴史を誇る関渡宮には貴重な文物も多く保存されており
細かい石堀や色鮮やかな木彫り、美しい切り貼りなど見ごたえ十分。

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お寺の周りには夜市並みの屋台や小店がたくさん出ており、
100元で自転車を借り、淡水河沿いのサイクリングロードを走ることも可能。
週末になると多くの台湾人で賑わい庶民の暮らしを垣間見ることが出来ます。

芸術的で美しい関渡宮で、ぜひあなたの運勢をあげてみては如何でしょう。

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