九分で触れる、懐かしい「わびさび」

07 4月
2011年4月7日

日本の九州ほどの大きさしかない台湾には、 大自然と調和した美しい古街が今なお多く存在し、 芸術家たちの心を惹きつけてきました。

19世紀末に金の産出地として栄え「小香港」と称されていた街があります。 金鉱が尽きると、街は寂れてしまい、孤立状態に陥ってしまったのですが、 80年代後半に、一人の台湾映画監督により再び息を吹き込まれ、 活気が蘇りました。

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今回は、その昔、水田と茶園を営む農家が九世帯あったことから 名付けられた、映画『悲情城市』の舞台、「九分」をご紹介します。

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台北駅から基隆行きの東部幹線に乗り、ディーゼル機関車に揺られ、 50分ほどすると到着する瑞芳駅。 そこからバスに乗り15分ほどすると、山の急斜面に覆いかぶさるように広がる、 階段の多い石畳の街「九分」が見えてきます。

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「舊道」というバス停で降りると、バス停のすぐ前に、赤いちょうちんが連なっている 少し薄暗い小道の入り口が。

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この小道は九分のメインストリート「基山街」で、 道の両側には九分名物タロイモだんご屋、餅菓子屋、茶屋、土産屋などが すし詰めに立ち並んでおり、活気を見せています。

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展望台の少し手前に基山街と交差する形で急な石畳階段「豎崎路」が伸びており、 降りていくと『悲情城市』の撮影に使われた趣のある茶屋が。

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ここの風景はとても絵になり、テレビコマーシャルがよく撮影される場所です。 宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなった街でもあります。

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「豎崎路」を登りきると、一番景色のよい場所に国民小学校が建っています。 小学校のすぐ近くには煌びやかな聖明宮が建ち、 屋根の上に踊る色彩豊かな龍や福禄寿が九分の街を守るように見下ろしています。

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レトロな街として愛されている「九分」は、四季によって街の雰囲気が変化します。 中でも冬の霧は格別だと言われており、 訪れる人々を幻想的な「神隠し」感覚に陥れると評判です。

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台北の目と鼻の先にある、幻想的な美しい古街「九分」で、 美しく懐かしい「わびさび」に触れてみてはいかがでしょう。

(*「九分」の分にはにんべんがつきます)

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