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トルココーヒー物語

19 11月
2010年11月19日

トルココーヒーを飲んだことがありますか?

小さなデミタスカップで飲むこのコーヒーは、フィルターで漉してありませんから、粉の沈殿するのを待って上澄みをそっとすするように飲みます。水と細かくひいたコーヒー豆をジェズベと言われる専用の小なべに入れ、火にかけて、細かい泡を立てながら作ります。好みの量のお砂糖は、最初からこのなべに入れますから、注文するときには砂糖の具合を言っておかなければなりません。「ORTA(普通に)、Az Sekerli(砂糖少な目)、Cok SEKERLI(砂糖たくさんで)」といった風に。ミルクは入れません。

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もともとコーヒーはトルコにとっても外国から、特にアラブからもたらされた飲み物です。しかしコーヒーはトルコ人の生活にすっかり定着し、今でも正式なおもてなしはチャイよりもトルココーヒーといわれます。日本人にとっては、コーヒーといえばエスプレッソのイタリアだったりカフェオレのフランスだったりヨーロッパのイメージが強いかもしれません。でもヨーロッパのコーヒーの出発点といわれるベネチアに、コーヒーを伝えたのはトルコ人。トルコのコーヒー文化は、よりオリジナルに近く由緒正しいのです。かのスターバックスでさえ、トルコ参入時にはきちんとトルココーヒーを研究し、店舗で提供し、「たばこはコーヒーの味を壊す」というポリシーさえ、トルコ人の「たばこはコーヒーの味を引き立てる」説の前にひざを折っている状態です。タバコがどうしても止められないあなたには、とてもいい国なのかもしれません。

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トルココーヒーは、飲んだ後にもうひとつのお楽しみがあります。カップに残った沈殿物がまだ熱を失わないうちに、ふたをするようにソーサーを乗せ、えいっと上下一回転させてひっくりかえします。早く冷ますために、今では上に来たカップの底に、指輪を置いたりして。冷えたら霊感の強い友人の下へ、いそいそと運びます。友人は厳かにカップを受け取り、ゆっくりとあけます。カップの中には底から流れ落ちたコーヒーの沈殿物が複雑な模様を作っています。

「背の高い男の人が見えるわ。あなたの手にキスして求婚している。2という数字が見えるから、2週間、2ヵ月後なんかが考えられる。でもほら、ここ。太った背の低い人がそっぽを向いている。お父さんは身長低い?あまり賛成ではないみたい。短い道がある。バイラムで田舎に帰るの?・・・」

そう、これは占いなのです。今では占い師のいるカフェもあり、どこも女の子たちでいっぱいです。

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写真はトルココーヒー占いをデザインしたカップ。お金が手に入るわよ、がドルマーク、旅行にいくわよ、が飛行機。エスプリの効いた一品です。

トルコへきたなら、ぜひ一度、トルココーヒーをお試しください。

大陸間を徒歩で渡る

04 11月
2010年11月4日

イスタンブールは、世界でも珍しい二つの大陸にまたがった都市です。アジア大陸とヨーロッパ大陸は、ボスポラス海峡という長さ30キロあまり、幅は最も狭くなるところでは、ほんの600メートルほどになってしまう海峡によって分かたれ、そのふたつの大陸の間には現在2本の巨大なつり橋がかかっているのみです。

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さて、このつり橋ですが、2本とも幹線道路となっており、自転車や徒歩の通行は禁止されています。しかし、一年に一回だけこの橋を徒歩で通過できる日があります。それは、大陸間ユーラシアマラソンが行われる日です。

この日は朝から昼過ぎまで、コース上の道路は閉鎖されます。ボスポラス大橋と呼ばれる第一大橋の通過は、このマラソンの目玉です。海外からの招待選手なども参加するフルマラソンのほかに、15キロのハーフマラソン、8キロの市民マラソンがあります。市民マラソンはFUN RUNとも呼ばれ、まじめに走るというよりは橋の上での記念撮影を目的にみんなぞろぞろと歩いていきます。

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仮装している人がいます。ローラースケートを履いた人がいます。スカーフやコートを着込んだイスラミックファッションの女性もいます。ベビーカーを押すお母さんもいます。着ぐるみキャラクターもゆれながら歩いていきます。今年は、トルコにおける日本年にあたる為、マラソン当日10月17日には2010年日本年Tシャツを着た日本人もたくさんいます。

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当然ながら、橋の上は大混雑。すわりこんでお茶やパイを取り出し、ピクニックを始める人、橋に自分のサインなど落書きを始める人、トランプをはじめたグループもいます。スタート地点はアジア側で、そこからヨーロッパにあるゴールを目指すのですが、アジア側に住む人の中には、橋の上の景色を堪能してそのまま引き返す人も多く、逆流の人の流れができてさらに好き放題。でもみんな本当に楽しそうに笑っています。

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おやおや、でも落書きはダメですよ。

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完走者には記念メダルが贈られます。一年に一度のこのイベント、来年はあなたもいかがですか?

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