4月23日、トルコではこどもの日

19 2月
2011年2月19日

4月23日は、トルコではこどもの日で休日です。この日、マルマラ海に浮かぶプリンスィズアイランズ最大の島ビュークアダは、早朝からものすごい人だかりとなります。ヨーロッパ側の船着場からはフェリーで約2時間の距離にありますが、朝から足の踏み場もない混雑振り。イスタンブールっ子にとっては身近なリゾートでもあるビュークアダですが、夏の海水浴シーズンでもこんなに混みあうことはないくらい。いったい何が起こっているのでしょう?

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実は、朝早くから島に向かう人々の目的は、ビュークアダでも最も高いポイントの一つにある、アヤヨルギ教会にお参りすることです。この教会の現存する建物は19世紀の地震のあと再建されたものですが、その歴史はビザンティン帝国時代までさかのぼります。侵略を受けたとき、神父たちはイコンや聖なるものをすべて土に埋めて隠すのですが、長い時間がたってから、ある羊飼いの夢の中に聖ヨルギが現れ、これらが埋められた場所を指し示したという伝説が残っています。羊飼いが半信半疑でその場所に近づくと、チャペルの鐘がひとりでに鳴り出したとも言われ、鐘はこの教会の大事なシンボルともなっています。さて、この教会の中には色鮮やかなイコンが残されていますが、この前で祈ると願いがかなえられるといいます。大量に押し寄せた人々の目的はこの願掛け。今では4月23日には、このオーソドックスの教会に他宗派のクリスチャンはおろか、イスラム教徒の地元のトルコ人もこぞってやってくるようになったのです。

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港を降りたところから、いろいろなお参りグッズが売られていました。家や車が欲しい人のための鍵型のお守り。願いによって色分けされたろうそく。油。角砂糖の詰まったハコ。そして糸。

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ビュークアダには緊急車両を除く一切の車がありません。乗り物は自転車か、馬車。しかし馬車で上れるポイントからも、まだまだ教会までは長い石畳が続く坂道です。馬車を降りて、石畳が始まるあたりから、みんなこの糸のはしを木などに結びつけ、手に糸巻きを持って教会に向かって上っていきます。こうやって教会まで登ると願いがかなうといわれているんです。色とりどりの糸が風になびき、絡み合いながら山上まで続きます。この日だけに見られる珍しい光景です。

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またあちこちで角砂糖を配る人に出会います。これは願いがかなった人が、感謝をこめて配るのだそう。本当は4月23日に願いをかけて、かなった人は9月24日にお礼参りに来て、あめや砂糖を配るらしいのだけれど、最近では9月にも願をかける人がいるし、お礼参りを4月23日にする人もいるのだそう。9月24日を過ぎてから、願いがかなったのかもしれませんね。でもこれだけたくさんの人が砂糖を配っていると、「やっぱりご利益があるんだ」との思いに信憑性が出てきます。苦しい坂道もえんやこら、ですね。

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教会の中ではろうそくを灯し、紙に書いた願いを皆イコンにすりつけてから、所定の箱の中に入れていました。裏庭では神父様に祝福を与えてもらい、地面に木切れや石や砂を並べてそれぞれの願いを表すモチーフを描きます。家とか車とか結婚とか赤ちゃんといったものです。

願いがかなうといいですね。

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