日本の春といえば桜ですが、イスタンブールの春といえば?

28 4月
2011年4月28日

今年も国際チューリップフェスティバルの季節がやってまいりました。チューリップといえば、日本ではオランダが有名ですが実はトルコが原産国。この愛らしい花はトルコの国花ともなっており、オスマン時代のタイルやテキスタイルにも多くアレンジされているデザインモチーフでもあります。

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日本では幼稚園児の絵画のようにぷっくりとふくらんだ花といったイメージですが、トルコでは一般的なデザインでは縦長で途中がきゅっとくびれ、花弁の先端が細くとがった、少し大人っぽいチューリップのほうが主流です。トルコ語ではラーレというのですが、女の子につけられる名前でもあります。

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イスタンブールの春を彩る国際チューリップフェスティバルは、今年で6回目を迎えます。今年は4月1日から30日まで開催されており、街はチューリップであふれます。スルタンアフメットなどの観光地、タキシム広場などの中心地、大きな車道の中央分離帯などさまざまなところにチューリップが植えられて、カラフルな頭を揺らしています。今年植えられたチューリップの種類は、なんと82種もあるのだとか。残念ながら4月に入ってから天候が崩れ、冬のような肌寒さが戻ってきたのですが、そんな中車窓から見るチューリップは、もうすぐやってくる春の暖かさを体現しているかのようで、気分も幸せになります。

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特にたくさんのチューリップが見られることで有名なエミルガン公園は、この時期週末は家族連れで大変な賑わい。海沿いや公園内にあるオスマン時代のスルタンの別荘ともいえるキョシュク(東屋)を改装したレストランやカフェで、もしくは公園内のピクニックエリアでお弁当を広げて、みんな楽しそうです。仕上げにはもちろん、チューリップ型のガラスコップに注がれたチャイが欠かせません。春の風物詩を、地元の方々に混じって楽しんでみてはいかがですか?

イスタンブールサファイアが3月4日に正式にオープンしました。

04 4月
2011年4月4日

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それは何かって?現在イスタンブールで最も高い(261m)ビルであるだけでなく、ヨーロッパでも4位につける(上位1-3位はすべてモスクワ)メトロ4.レベント駅の真上にできた新しいランドマークビルのことです。入り口から2階と地下はショッピングセンター、途中は高級レジデンス、最上階はさぞかし豪華なレストランになるのだろうと思ったら、なんと展望テラスとしてオープン。レジデンスのセールス文句だった「地上230mのゴルフ」はゴルフの打ちっぱなしもしくはシミュレーショントレーニングが上層階にできたらしいのですが、残念ながら一般公開は今のところなく、レジデンス居住者のみのものです。

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さてさっそく正面入り口から入ってみます。なにせトルコのこと。オープンしたてはなんだかテスト営業みたいなもので、展望テラスの案内がどこにも出ていません。インフォメーションセンターで聞いてみると、1階上のレストラン階に直通エレベータがあるとのこと。そのフロアに上がり見回すと、はいはい、ありました。チケットは展望テラスのみなら15TL、そこの4Dアトラクションチケットとセットだと25TL。せっかくなのでセットでご購入。

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入り口では係員が一人ひとりのチケットをレーザーで読み取ります。帰りまでこのチケットはなくさないように。帰りもレーザーでチェックがあります。中に入ると右手にエレベータがあるのですが・・・ドアはあるけど、呼ぶためのボタンがない。どうするの?とおろおろしてると、人が集まったのを見計らって係員のお姉さんがやってきて、ドアが開きました。ぞろぞろと出てくるお帰りになる人たち。エレベータボーイが中にいて、上と下をピストン送迎しているのです。いよいよ乗り込んで、54階まで一気に上がります。ちょっと耳がきーーんとするなあ。さあ、展望テラスに到着です。

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4.レベントってオフィス街なんですね。ですから正直、景色もあんまり期待していなかったのです。期待していなかっただけに、おっという驚きがありました。なかなかの景色です。遠いですが、旧市街歴史半島、その向こうのマルマラ海に浮かぶ船まではっきり見えます。逆に目をやれば、遠くボスポラス海出口、つまり黒海のほうまで見えるのです。真下にあるバスステーションはまるでおもちゃのようです。ガラス張りだけど屋根はない展望フロアの一階上には、ひとつだけ望遠鏡が据えてある室内展望フロアが。机といすがぽつぽつおいてあるだけですいてるし、こころゆくまでゆったり景色を独り占めできるんです。そして実は先ほどの一階下のフロアから、さらにこの室内展望フロアの上の階に出ることができます。地味な階段と写真マニアのためにという看板がありますが、見落としてしまいがちなので注意。風景はあまりかわらないけど、ガラス越しではない写真が取れるという意味では上がってみる価値ありです。

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高いところや新しい物が好きな方はぜひ行ってみてください。

ISTANBUL  SAPPHIRE

バレンタインディ狂想曲

17 3月
2011年3月17日

2月14日はバレンタインディでした。トルコでもこの日は恋人たちの日と呼ばれ、街はハート型のデコレーションで彩られます。女の子から告白する日なんていうイベントではなく、プレゼントは通常男性から女性へ。評判のレストランやホテルは凝ったバレンタインパッケージを組み、どこもかしこもカップルでいっぱい。日本で言うとクリスマスに似ているでしょうか。

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いつもは子供向けのアニメキャラクターを模ったカラフルな風船を売り歩いている風船売りも、この日が近づくにつれ、大きなハートをいくつも抱えて町を歩きます。お菓子やさんやレストランだけでなく、スポーツクラブや車のディーラーまであらゆるところに飾られているこの赤い風船でできたハート、いったいいくらなのかが気になります。個人で買う人もいるのでしょうね。

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空に浮かぶ雲でできたハート。恋人たちの日おめでとう!と広告を出していたのは、なんとイスタンブール市中心にあるべシュクタシュ区の区長。行政がバレンタインディを祝うなんてちょっとびっくりです。それだけ市民に溶け込んだイベントになっているということですね。

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ハート型のクッキーやチョコレート、花はプレゼントの定番で、配達人たちがたくさんのブーケを抱えて町を行きます。ただし経済危機の影響が残る今年のバレンタインの傾向を示す言葉として言われたのが「恋人にはプラチナの指輪、妻には花束」というもの。どちらも素敵な贈り物だと思うのですが、その価格差はトルコ女性にとっては許せないほど膨大で、つまるところトルコ男性も釣った魚にえさはやらないということでしょうか。

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もうひとつ日本では考えられないのは、新聞広告を出して愛を告白する習慣です。「僕のヤスミン、一生を君とともに。愛してる。ウミット」まるで、これはプロポーズなのではと思えるものもちらほら。普段から恋人に詩を贈ったりするようなロマンチストの多いトルコ。凝った名台詞のオンパレードです。

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今年は当日までに、モスク上空を飛び交う鳥たちまでもが、ハート型を形作ってお祝いをしたとニュースになりました。こんな風景を二人で見られたら、運命を感じてしまうかもしれませんね。

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トルコのショッピングモール

02 3月
2011年3月2日

ここ10年で、イスタンブール中に蔓延してしまったもの。それはショッピングモールです。10年前には大きなショッピングモールは数えるほどしかなく、そこに出かけるのはちょっとしたお出かけ気分でした。映画館やレストラン、アイススケートリンク、ボウリング場などが併設されていることが多く、ショッピング目的だけではなく一種のエンターティメントセンターになっているからです。

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そういった複合施設であることは今も変わりませんが、何しろ数が増えたため、それぞれの生活圏内にショッピングモールができ、わざわざ出かけるわくわく感というのは確かに減りました。けれど、暑さ寒さの厳しい気候にも左右されずいつも快適なショッピングモールは、トルコ人の生活を変えました。快適な空調を求めて、公園の代わりに散歩したり子供を遊ばせに来る人が増えたり、定価で服飾品から食料品、家具まで一箇所で買い物が済む利便性は、どんどん忙しくなるばかりの都会生活になくてはならないものになりつつあります。

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観光の中心となる旧市街だけを見ていてはあまりわかりませんが、新市街を北上するにつれて高層ビルが目立つようになります。人々の生活様式もまったくヨーロッパ式。スーツを着た人々の群れは、食後にガラスカップでチャイを飲んでいなければ、トルコ人だとはわからないかもしれません。でも本当は、今のイスタンブールっ子の普通の生活といえば、これなのです。ショッピングモールにもかわいいものがいっぱい。トルコのファッションや雑貨は、かつての「ヨーロッパデザインの模倣品」といわれた殻を破って、海外でも認められつつあります。

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ショッピングモールのほとんどは夜9時、10時まで営業しています。混みあう時間でも日本よりはずっと空間に余裕があるつくりのトルコのショッピングモール。歴史遺産の観光が終わってから、現代トルコ人たちの生活ぶりを垣間見に、ショッピングモールにでかけてみてはいかがですか。

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4月23日、トルコではこどもの日

19 2月
2011年2月19日

4月23日は、トルコではこどもの日で休日です。この日、マルマラ海に浮かぶプリンスィズアイランズ最大の島ビュークアダは、早朝からものすごい人だかりとなります。ヨーロッパ側の船着場からはフェリーで約2時間の距離にありますが、朝から足の踏み場もない混雑振り。イスタンブールっ子にとっては身近なリゾートでもあるビュークアダですが、夏の海水浴シーズンでもこんなに混みあうことはないくらい。いったい何が起こっているのでしょう?

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実は、朝早くから島に向かう人々の目的は、ビュークアダでも最も高いポイントの一つにある、アヤヨルギ教会にお参りすることです。この教会の現存する建物は19世紀の地震のあと再建されたものですが、その歴史はビザンティン帝国時代までさかのぼります。侵略を受けたとき、神父たちはイコンや聖なるものをすべて土に埋めて隠すのですが、長い時間がたってから、ある羊飼いの夢の中に聖ヨルギが現れ、これらが埋められた場所を指し示したという伝説が残っています。羊飼いが半信半疑でその場所に近づくと、チャペルの鐘がひとりでに鳴り出したとも言われ、鐘はこの教会の大事なシンボルともなっています。さて、この教会の中には色鮮やかなイコンが残されていますが、この前で祈ると願いがかなえられるといいます。大量に押し寄せた人々の目的はこの願掛け。今では4月23日には、このオーソドックスの教会に他宗派のクリスチャンはおろか、イスラム教徒の地元のトルコ人もこぞってやってくるようになったのです。

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港を降りたところから、いろいろなお参りグッズが売られていました。家や車が欲しい人のための鍵型のお守り。願いによって色分けされたろうそく。油。角砂糖の詰まったハコ。そして糸。

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ビュークアダには緊急車両を除く一切の車がありません。乗り物は自転車か、馬車。しかし馬車で上れるポイントからも、まだまだ教会までは長い石畳が続く坂道です。馬車を降りて、石畳が始まるあたりから、みんなこの糸のはしを木などに結びつけ、手に糸巻きを持って教会に向かって上っていきます。こうやって教会まで登ると願いがかなうといわれているんです。色とりどりの糸が風になびき、絡み合いながら山上まで続きます。この日だけに見られる珍しい光景です。

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またあちこちで角砂糖を配る人に出会います。これは願いがかなった人が、感謝をこめて配るのだそう。本当は4月23日に願いをかけて、かなった人は9月24日にお礼参りに来て、あめや砂糖を配るらしいのだけれど、最近では9月にも願をかける人がいるし、お礼参りを4月23日にする人もいるのだそう。9月24日を過ぎてから、願いがかなったのかもしれませんね。でもこれだけたくさんの人が砂糖を配っていると、「やっぱりご利益があるんだ」との思いに信憑性が出てきます。苦しい坂道もえんやこら、ですね。

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教会の中ではろうそくを灯し、紙に書いた願いを皆イコンにすりつけてから、所定の箱の中に入れていました。裏庭では神父様に祝福を与えてもらい、地面に木切れや石や砂を並べてそれぞれの願いを表すモチーフを描きます。家とか車とか結婚とか赤ちゃんといったものです。

願いがかなうといいですね。

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