大陸間を徒歩で渡る

04 11月
2010年11月4日

イスタンブールは、世界でも珍しい二つの大陸にまたがった都市です。アジア大陸とヨーロッパ大陸は、ボスポラス海峡という長さ30キロあまり、幅は最も狭くなるところでは、ほんの600メートルほどになってしまう海峡によって分かたれ、そのふたつの大陸の間には現在2本の巨大なつり橋がかかっているのみです。

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さて、このつり橋ですが、2本とも幹線道路となっており、自転車や徒歩の通行は禁止されています。しかし、一年に一回だけこの橋を徒歩で通過できる日があります。それは、大陸間ユーラシアマラソンが行われる日です。

この日は朝から昼過ぎまで、コース上の道路は閉鎖されます。ボスポラス大橋と呼ばれる第一大橋の通過は、このマラソンの目玉です。海外からの招待選手なども参加するフルマラソンのほかに、15キロのハーフマラソン、8キロの市民マラソンがあります。市民マラソンはFUN RUNとも呼ばれ、まじめに走るというよりは橋の上での記念撮影を目的にみんなぞろぞろと歩いていきます。

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仮装している人がいます。ローラースケートを履いた人がいます。スカーフやコートを着込んだイスラミックファッションの女性もいます。ベビーカーを押すお母さんもいます。着ぐるみキャラクターもゆれながら歩いていきます。今年は、トルコにおける日本年にあたる為、マラソン当日10月17日には2010年日本年Tシャツを着た日本人もたくさんいます。

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当然ながら、橋の上は大混雑。すわりこんでお茶やパイを取り出し、ピクニックを始める人、橋に自分のサインなど落書きを始める人、トランプをはじめたグループもいます。スタート地点はアジア側で、そこからヨーロッパにあるゴールを目指すのですが、アジア側に住む人の中には、橋の上の景色を堪能してそのまま引き返す人も多く、逆流の人の流れができてさらに好き放題。でもみんな本当に楽しそうに笑っています。

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おやおや、でも落書きはダメですよ。

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完走者には記念メダルが贈られます。一年に一度のこのイベント、来年はあなたもいかがですか?

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パムッカレを楽しむ

27 10月
2010年10月27日

世界遺産パムッカレは、石灰分の多い弱炭酸の温泉水が丘の上から流れ落ちる際に沈殿凝固して作り出した、白い段々畑のような、世にも不思議な石灰棚の景観を持って知られています。近年過剰な開発による温泉の枯渇が原因で、白く輝いていた丘全体が黄色くくすみ始めたことが問題になり、かつてこの丘の上部を埋め尽くしていたホテルはすべて撤退しました。現在は車両の通行も禁止となり、放水量も管理下に置かれ、石灰棚への入場も厳しく制御されていますが、それでもここを訪問する観光客は絶えることがありません。

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朝日を写す石灰棚の繊細な美しさを楽しもうと、早朝から丘を登ります。犬たちが楽しそうに、私たちを前後しながら石灰棚まで案内してくれました。

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丘の上からパムッカレの村を望むと、丘のちょうど下に作られた人工池とその周りの散歩道を歩く村人の姿がちらほら見受けられます。水溜りのような形をしたスイミングプールも完成間近。来年には、世界遺産を眺めながら、スイミングを楽しめる新しい観光ポイントになるのかもしれませんね。

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丘の上には古代の都市遺跡ヒエラポリスが広がっています。目や胃、リューマチなど多くの病に対し治癒力のある温かいお湯のほか有毒ガスなども湧き出すこの地は、人知を超えた神に属する不思議なところとして、古くから信仰の対象とされてきました。この古代都市のメインストリートが交差する辺りにパムッカレの源泉があります。源泉は、この源泉を取り囲むように建っていた宿泊施設が撤去された後も、温泉プールとして一般に公開されています。クレオパトラが入浴を楽しんだとされる湯には、山岳民族の娘が自分の醜さを悲しんで入水自殺を図ったところ、世にも美しい娘と生まれ変わったという伝説も残っています。どちらにしても美人の湯なのですね。

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源泉プールの底には遺跡の柱などがごろごろと転がっており、その間からぷくぷくと泡が浮き上がってくるのが見えます。入るだけではなく、飲んでも効果が高いとされているんですよ。

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パムッカレの観光基地となる大型ホテルがたくさんあるとなりのカラハユット村には、また違う温泉がわいています。地元では赤い温泉と呼ばれ、パムッカレの湯よりも赤く温度が高いのが特徴です。ホテル街を出ればそこには地元の人用の小さな温泉ペンションがたくさん並び、地元商店街の人たちがなつっこく話しかけてきます。

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エフェソスとカッパドキア観光の間で時間に追われ、石灰棚だけを見てさっさと大型バスで去っていく人が多いパムッカレ。ここの湯や地元の方と正しく触れ合うためには、ぜひもう一泊していただきたいところです。

トルコではカフタンのモチーフが流行

01 10月
2010年10月1日

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最近、トルコではカフタンのモチーフが流行しています。カフタンとは?。オスマントルコ時代のスルタンなどが着たことで知られるガウンのような、すその長い上着のことです。このガウンを、デザインのモチーフとして加工した、タイル、花瓶、置物、敷物、タペストリー、ペンダントトップ、装飾画などが数多く作られているのですが、これがノスタルジックかつモダンでキュート!ともてはやされているのです。

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例えば、こちらはブルーモスクの横に伸びるアラスタバザールのショーウィンドウに飾られていた、何枚ものタイルをパズルのように組み合わせた壁飾り。その横には、小さなカフタン型の置物も見えます。

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こちらはコロンとしたフォームと房がかわいい飾り物。模様もカリグラフィーをアレンジしたもの、ミニアチュール、トルコ国花のチューリップ、イスラム教にとって大事なモチーフである月、イズニック陶器などに見られる伝統模様とさまざまで、好みに合わせるとともに、その模様の意味を店員に聞いてみるのも楽しいものです。一言にカフタンといっても、アレンジは無限。しかもほとんどが一点物の手作り品なので、納得行くものが見つかるまで、妥協はしないのが正解です。

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グランドバザール近くにあるこちらのお店は、その名もカフタン。オーナーが趣味で集めたアンティーク及びアート作品を数多く展示していますが、店名にちなんだかフタンモチ ーフの小物もたくさん取り扱っています。

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金属製のカフタンピアスは、アンティーク風の仕上げがシック。オスマントルコ時代にタイムスリップできそうです。

アート作品の横にさりげなくおかれた、カフタンの置物もすてきですね。

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ミニサイズのカフタンや子供用のカフタンを買って、額装するのもいいアイディアです。とてもオリジナルで、エキゾチックなインテリアの出来上がり。刺繍のクッションなどにも、カフタン柄は見つかります。

秋のイスタンブールで、あなただけのシックなカフタングッズを見つけてみませんか。

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