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窓から引越し

11 2月
2008年2月11日

昔、ニューヨークを舞台にした映画で「ゴースト ニューヨークの幻」というラブストーリーがあり、冒頭で主人公のサム(パトリック・スウェイズ)とモリー(デミー・ムーア)が新しく引っ越したロフトアパートへ大きな石像を運び込んでいたシーンがあった。その運び込むシーンというのが、クレーンを使って窓からその大きな石像をアパートの中へ入れようとしているシーンで、アメリカってやることが大胆だなぁと思ったのであるが、先日マンハッタンを歩いていた時、偶然にも同じような光景に遭遇し、ほんとに窓から運ぶのか、と感心した。日本ではあまりみかけない光景なのでさっそくこの様子をご紹介したい。

とある週末にマンハッタンのチェルシー地区を歩いていたときのこと。通路の真ん中に大きなクレーンが停まっているのが見えた。その時は一瞬工事してるのかな、と思ったが日曜日であったし、別に工事をしているような雰囲気ではないなぁ、とよく見ると、クレーンに荷物を載せているのがわかった。ぱっとみた感じは、設計事務所が使うプロッターのような機器である。

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そしてこれって、もしかしてクレーンで引っ張りあげて上に入れるのかな、と頭上を見ると、窓が全開(と、いうか窓ごと全部取り払っているようだが)しているところがあり、誰かがクレーンで荷物が上がってくるのを待っているようだ。

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ニューヨークはよく言えば歴史のある街だが、言い換えれば建物も古いものが多く、築100年を超えるものでも現役で使われていることが多い。(おそらく、壊して建てかえるのは膨大な費用がかかるのだと思う)そのため、5階建てぐらいのアパートではエレベーターがない、Walk-upと呼ばれるビルがあるのはざらで、階段もせまく大きな荷物は回りきらないことがほとんどだ。商業ビルでも搬送用エレベーターが全て完備されているわけではないし、このような方法が必要になってくるのだろう。クレーン車を使った搬送費用はバカ高い、と聞いたことがあるが・・・

しばらくして、クレーン車は予想通り荷物が載ったゴンドラを窓がない部屋までひっぱりあげた。やることがダイナミックだなぁ、と感心した。

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聞いた話では韓国でもこのようにクレーンを使って窓から荷物を搬入する引越し方法があるそうだが、このメソッド、一等地にビルが借りれクレーン車が雇えるほどの経済力がある人(または企業)だけの特権かな?

ゴミで罰金

09 2月
2008年2月9日

ニューヨークに引っ越してきたばかりの頃、SUPERと呼ばれるアパートの管理人が「勝手にゴミを外に捨てないで下さいね!私がゴミをまとめてから捨てますから、必ずアパートの所定の場所へ捨てて下さいね!」と、口をすっぱくして言っていた。アメリカは日本と違ってゴミの仕分けというのは驚くほどいい加減で、仕分けるのは缶とビンぐらいで、後はビニールだろうが生ゴミだろうが同じ袋で捨てている。南部の州などでは今でも平気でゴミを燃やしたりしていたし、日本があれだけゴミの仕分けをがんばっているのに、こんな大きな国が協力しないことにはなかなか地球温暖化への歯止めはつきそうにないな、とつくづく感じたものである。

しかしとある日曜日、犬の散歩をしようと外に出たとき、どうしてあれだけ管理人がしつこく注意していたのかわかったのである。

犬と一緒に外に出ると、アパートの目の前の、いつもゴミ回収の日にゴミが積み上げられている場所にソファーがどかん、と捨てられていた。申し訳程度にクッションはちゃんとしばってあるが、大型ゴミを道端に捨てることができるのは、さすがアメリカ・・・

うちのアパートのテナントが捨てたらしいソファーセット。

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ちなみに、日本とは違いアメリカはまだタンスだろうがベッドのマットレスだろうがTVだろうが、所定の日なら捨ててよいことになっている。日本のように捨てるのにお金はかからない。そしてニューヨークでは意外にコンディションがよいものが道端に捨てられていることが多く、高級住宅地に捨てられた家具を専門で拾う業者もいると聞いたことがある。最も、高級住宅地のものであれば、たいていは場所がなくて捨てることも多いし、私が拾いに行きたいところであるが・・・ちなみに、私のアパートは道路側に面していて、ゴミの日に窓から様子を見ていると、実に多くの通行人が道端に捨てられている家具にチェックを入れているかが見えておもしろい。

そして犬の散歩から帰ってみると、アパートの入り口のドアに通知書のようなものが貼ってあった。

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何かこの通知書、見覚えがあるような・・・と思っていたら、それはソファーを捨てたことに対する市からの違反チケットだった。チケットはアパートのオーナーに当てて切られていて、違反の理由、罰金額などが示されている。違反の理由は、ゴミを捨てる日は月、水、金曜日なのに、日曜日にゴミを捨てたため、とあった。それにしてもただの消火栓や木の前に置いていたゴミから、正確にオーナーの名前や住所などを調べてチケットが書かれていたことにびっくりした。おそらく、アパートの目の前の一定の区域はそのアパートの責任、と市のデータベースにでも登録されているのだろう。

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違反切符を見てみると、罰金は100ドル。日曜日でもしっかり市のパトロールは巡回しているようだ。まあ、これだけの人間が住んでいるのだから、徹底的にやらないときっと街の秩序も乱れてしまうのだろう。しかしこれではオーナーもたまったものではないだろう。うわさでは、このような違反チケットはそのアパートに雇われている管理人が払わされる、と聞いたことがある。だとしたらどうして管理人がゴミ捨てに対してしつこく注意したのかも納得がいく。

それにしても、あの手この手で罰金を取っていく、ニューヨークシティ、恐るべし。

ブルックリンのロシア街

09 2月
2008年2月9日

地下鉄を降りると、そこはロシア街だった。。。

人種のるつぼニューヨークの醍醐味は何といっても、アメリカにいながらにして世界中の文化を垣間見ることができるということだ。ニューヨークはマンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテン・アイランドと5つの区域に分かれているが、どの区にも様々な国から移住してきた移民が独自のコミュニティを作り上げている。そのコミュニティに一度足を踏み入れると、ここは本当にアメリカだろうか?と思うほど異国情緒にあふれている。今回は、ブルックリンにあるロシアン・コミュニティをご紹介したい。

アメリカ国内に住んでいると、たいていはどこの街でも見かけるのが中国人コミュニティや韓国人コミュニティ、またはスパニッシュコミュニティである。それだけ移住してくる人数が多いということなのだろうが、ロシア街というのは私はこれまであまり見かけたことはなかった。私がロシアといって連想できるのは、寒い気候、そしてピロシキやボルシチなどの食べ物ぐらいである。

さて、異文化体験として出かけたブルックリンのロシア街は、地下鉄B、Q線の終点にほど近いBrighten Beachにある。地下鉄を降りると、そこはロシアン・コミュニティ。高架の下は様々なロシアのお店が軒を並べており、ロシア語の看板があふれる。

歩いている人々のファッションもロシア風?

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季節柄、というのもあるがよく目に付いたのが毛皮のお店。すれ違う人々もみんな毛皮フカフカの帽子をかぶっている人が多く、さすが寒い国のファッションは防寒対策ばっちりである。

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何が書いてあるのか全く理解不明だが、刺さっているビデオテープからビデオショップと判断。

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そしてBrighten Beachのロシア街ではキャビアやイクラが安い。わざわざここまでイクラを買いに来る人もいるとか。ちなみに、「イクラ」という言葉はロシア語の外来語だそうだ。イクラは、икраと書くらしい。イクラがロシア語だったとは、ちょっと驚きである。

ロシアン・コミュニティにはお惣菜屋とか、ベーカリーとか、おもしろそうなお店がいっぱいある。実際、お惣菜はかなりおいしそうなものが多く、値段も安めで、ついつい買い込んでしまいそう。

手作りのお惣菜や生鮮食品を売る小さなマーケットが多い。

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魚の燻製も多く見かけた。しかし、このサバの燻製、一体どうやって食べるんだろう。疑問は深まれど、このロシア街では英語があまり通じないのでそんな込み入ったことは聞けそうもない。

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ショーウインドウにずらりと並んだお惣菜。どれもとてもおいしそう。実際私は誘惑に耐え切れず、この目玉焼きが載ったハンバーグとその手前のハンバーグを買って帰ったのだが、これがまた絶品!このボリュームでいてひとつ$1.90という庶民的価格。手前のハンバーグは中にとろけるチーズが入っていて、温めるとチーズがとろけだしてなんとも美味。
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最後に、寒かったので暖を取ろうと入ろうとしたカフェ。しかし看板からメニューから全てロシア語で、中はひしめいて混んでいたので入る勇気もなく、すごすごと退散した私だった。

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糞害に憤慨?!

09 2月
2008年2月9日

ニューヨークが舞台の映画を見ていると犬の散歩をしているシーンが多く登場する。実際、マンハッタンはクイーンズその他のニューヨーク市内の区域と比べすいぶんとペット・フレンドリーで、アパート内で犬を飼っている人も多い。実際、セントラル・パークで犬を連れて散歩をしている人を見ると、なんだか絵になるな、と思ったものだ。

愛犬を連れニューヨークの街角を散歩している人を見ると微笑ましい気がするが、同時にとても気になることがある。それは、犬を散歩させている人達の中で、ちゃんとフンの処理をしないという人がいるということだ。コンクリートジャングルのニューヨークで、後始末されない犬のフンは社会迷惑極まりない。ましてやアメリカの人々は土足で家に入るのだから、子供がそれに気づかず踏みつけてそのまま家の中を歩き回るという可能性は大なのである。あるいは、ケーブルテレビやアパートの修理屋などはドカドカと土足で家に入ってくるので、知らない間に家が汚されているということもあるだろう。犬が外でフンをするぐらい、と気軽に考えているのかもしれないが、知らず知らずのあいだに衛生的にも周りに迷惑をかけているのだ。生理的現象に従う犬は仕方がないとして、飼い主のモラルやマナーはどこへいったのだろうか。

私自身、5歳になるウェルシュ・コーギーを飼っているが、必ず後処理ができるようにビニール袋を持ち歩いている。このようにリーシュに取り付け、ちょっとおしゃれにゴミ袋を持ち歩けるタイプもペットショップで人気の商品である。

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しかし、さすが先進的なニューヨーク、このような問題にも積極的に取り組んでいる。これはニューヨークに限らず他の州でも実行している州があるが、犬のフンを拾わず放置するとPooper-Scooper Fineという罰金が科せられる。このPooper-Scooper Lawという法律は実は今に始まったわけではなく以前から実施されているが、近年ニューヨークのブルームバーグ市長はこのような飼い主に対しての罰金を増加すると表明した。これまで最高100ドルだった罰金が、今後250ドルになるという。違反チケットは、NY衛生局や保健省、パークレンジャーなどの当局の人々がチケットを切るという話だ。

街で見かけたこの看板は罰金1000ドルとあるのですが・・・?

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ちなみに、この人はちゃんと後処理をしていました。

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全体的に見るとニューヨーカーは概してマナーはよく、ほとんどの人はちゃんと後始末をしているのだが、一部の心無い人々の行動が犬を飼っている人々全体のイメージを下げているのも事実だろう。犬を飼っていない人にも受け入れられるように、社会での最低限のマナーは守ってほしいところだ。

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