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アメリカの高校生のビッグイベント「プロム」の季節

30 5月
2010年5月30日

日本と違い、アメリカでは新学期の開始は9月から。長い夏休みはだいたいの学校で6月から始まります。
そろそろ学年末が近づく季節。あちこちのデパートやブティックではプロムのためのファッションセールが開催されています。

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プロムといえば日本にはない習慣ですが、アメリカの映画やテレビドラマでなんとなくご存じの方もいらっしゃるはず。
映画「グリース」や「メリーに首ったけ」、「アメリカン・パイ」、昨年上映された「私の中のあなた」などにもプロムのシーンが出てきます。
最近は季節がらか、テレビで放送されている映画も、プロムのシーンが出てくるものが多いようです。
アメリカやカナダの高校で、少年少女から一人前の大人になる門出を祝うのが プロム (Promenade = プロムナード) です。
高校2年から3年に進級する時に行われるのがジュニア・プロム、そして最も重要なイベントはが高校卒業時のシニア・プロムです。
女の子も男の子も大人としての自覚を示す意味で盛装してペアで参加するパーティですが、ただの ダンスパーティーをはるかに超えて、
一人前の人間となった自分を世に示すという意味があります。
男の子も女の子も、プロムの何ヶ月も前から一緒にプロムに行く相手探しに大変です。
普通は、男の子の方から申し込むのがキマリですが、男の子は相手に断られたらカッコ悪いし、女の子は誰も誘ってくれなかったら困るし、
恋人のいない高校生にとっては色々と心悩ます時期です。

会場は学校の体育館や、ホテルの宴会場などが一般的。
会場ではロックバンドやDJが場を盛り上げ、出席者はダンスや食事などを楽しみます。

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女の子は自分の着るイブニングドレス選びに大騒ぎ。アメリカには、イブニングドレス専用のカタログ雑誌まで売っています。

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また女の子は、相手の男の子にブートニエールを贈ったりします。ブートニエールとは、ボタン穴に差す一輪の花のことで、結婚式などの
正式な場で身につけます。元々はボタン穴に差すものですが、ピンで留めるものもあります。

男の子は男の子でタキシードのレンタルの予約と仮縫い、パートナーに贈るコサージュ選びに走り回ります。
このコサージュは、ドレスアップした女の子の片手首に巻く花飾りで、色は相手の男の子のブートニエールにマッチしたものを選びます。
女の子のドレスアップ の仕上げは、これをつけるか肘上までの長い手袋をつけるかどちらかになります。

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卒業試験も終え、心はプロムでいっぱいに。二次会の趣向を練ったり、リムジンの手配等で、社会勉強に精を出します。
アメリカ人が晴れの場で乗るのが大好きなストレッチリムジンを、5組10人で借りきり、カップルで割り勘したりします。

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親達は、年々かさむ費用、未成年飲酒、ドラッグ、非行、事故や安全の懸念等で頭が痛いことでしょう。
多くの親は、明け方に娘や息子が無事帰宅するまでまんじりともせずに過ごすそうです。でも、その親達も、かつては通り過ぎた道。

プロムは、アメリカのハイティーンにとって、勝負を賭けたビッグイベントです。

人気はまだまだ続く?ミートパッキングディストリクト

17 5月
2010年5月17日

テレビドラマ「セックス&ザ・シティー」に何度も登場し、数年前からすっかりセレブなエリアとして知られるようになった
ミートパッキング・ディストリクト。
名前の通り、昔はこのあたりには精肉工場が立ち並んでいましたが、再開発で工場や倉庫がお洒落なブティックやレストラン、
クラブやカフェなどに改築されました。

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この辺りには、「料理の鉄人」で3代目和の鉄人を務めた森本シェフのお店「Morimoto」や、ミシェラン三つ星シェフのジャン・ジョルジュ
のアジア料理店「Spice Market」、セレブの集まるフレンチ・ビストロ「Pastis」など、話題のレストランが集まっています。

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マンハッタンに2軒あるアップルストアのうちの1軒も、ここにあります。

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昔ながらの石畳が残るストリートが多く、まるで立ち退きに応じなかったような古いお店も残っています。

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天気の良い日には読書する人や待ち合わせをする人々の姿が見られる広場も、天気の悪かったこの日には誰もいませんでした。

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13丁目のギャラリーでは、3月31日までで終わっているはずのフランス人アーティストのアート展「Mr.Brainwash presents Icons」
がまだやっていました。
好評で、展示期間が延びたのでしょうか。

ピンクのぺンキがこぼれる大きな缶。

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チャーリー・チャップリン。

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アインシュタイン博士と大きな缶。

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この町のイメージにぴったりの風変りなアートで溢れていました。

ワシントンストリートを右折すると、壁にもアートが。

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ミッドタウンやアップタウンでは見られない光景です。

シルク・ド・ソレイユの「OVO」

09 5月
2010年5月9日

シルク・ド・ソレイユの新しいサーカス「OVO」がイーストリバーに浮かぶRandall’s islandのテントで上演されています。
マンハッタンの125丁目からロバート・ケネディー・ブリッジを渡りRandall’s island出口で降りると会場はすぐです。

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駐車場に車を止め歩いて行くと、テントが見えてきてわくわくします。
前回見た「WIntuk」は、マディソン・スクエアガーデンで上演されていましたが、テントの方がやはりサーカスっぽさが増します。

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しかし、テントの中の売店は混み合っているし、トイレはテントの外に仮設された簡易トイレ。雨の日は大変そうです。
こういう面は、マディソン・スクエアガーデンの方が良いのかもしれません。

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入口を入ったところには、パンフレットを売る女性が。
テントの天井に映し出された「OVO」の文字を見ると、なんだか虫の触角と目に見えてきます。

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売店は、両端にホットドッグやポップコーン、ビールなどを売る普通の店と、中央にシャンペンやサンドイッチなど、ちょっと
グルメっぽいものを置いているお店があります。
真ん中の売店はすごい列だったので、入口を入ってすぐの売店でビールやホットドッグ、ポップコーンなどを買いました。

チケットに書かれた番号の入口からテントに入ります。

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「OVO」とは、ポルトガル語で「卵」を意味しますが、会場に入ると先ず、ステージ上の大きな卵が目につきます。

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私達の席は前から2番目。あんな大きな卵がステージ上にあると、何も見えないのでは?と心配していましたが、ショーが始まり、
会場が一瞬真っ暗になった後再び明るくなると、大きな卵は消えていました。
その代わりに、もう少し小さめの卵を背負った虫が現れ昆虫達は大騒ぎ。説明が遅れましたが、出演者は皆、昆虫の格好をしているのです。

次々と繰り広げられるパフォーマンスは、目を見張るものばかり。
元オリンピック選手も沢山所属しているというシルク・ド・ソレイユ。
ロープを使った空中ダンス、私達の頭上にネットを張って行われた空中ブランコ、綱渡り、上海雑技団のような中国人の女の子達
のアクロバット、トランポリンを使った壁を登るパフォーマンス。
今まで見たこともないような、高度で完璧なテクニックに息を飲んで見入ってしまいました。

ピエロ役のおかしな3匹の昆虫達が、途中で度々登場します。
てんとう虫に扮した太った黒人女性が、アニメのキャラクターのようでとても愛くるしかったです。

素晴らしいパフォーマンスに会場は拍手喝采。
しかし、いつまでも余韻に浸っているわけにはいきません。
早く駐車場から車を出してしまわないと帰宅ラッシュに巻き込まれるので、私達は足早に会場を後にしました。

車のない人は、マンハッタンのLex Ave.の125~126丁目からX80バスでも行けますし、ウォーターTAXIでも行くことができます。
これは、見る価値ありです。

タイムワーナーセンターの5階はジャズ天国

03 5月
2010年5月3日

コロンバスサークルにあるタイムワーナーセンターの5階Peter Jay Sharp Arcadeで「In the best possible light」と題した
Herman Leonard氏のモノクロ写真展が開催されています。
昨年の10月13日から始まった同写真展は、今年の6月19日まで。入場は無料です。

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Leonard氏は、1923年にフィラデルフィア州で生まれ、9歳の頃、兄の影響で写真に興味を持ち始めます。
俳優のマーロン・ブランドの専用フォトグラファーを務めた経験もありますが、デューク・エリントンやビリー・ホリデー、
マイルス・デイビスなど、今は亡き偉大なジャズミュージシャン達をとらえた写真で一躍有名になりました。
パリに住んでいた時期もありましたが、1991年からニューオリンズに移住、しかし2005年にハリケーン・カトリーナ
の被害に合い、カリフォルニア州に移住。今年87歳ですが、いまだ健在です。

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Leonard氏の写真が展示されている壁の反対側には、ジャズの殿堂があります。
小さなスペースには、殿堂入りした数々のミュージシャンの名前が書かれたパネルが並んでいますが、まだ名前のないパネル
は、これから殿堂入りする人達のためのもの。

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この階には、以前ここで紹介したことのあるジャズクラブ「Dizzy’s」、そして1200席のコンサートホール「Rose Theater」
もあります。

イベントのない日にはただのガランとしたスペースにしか見えない「Allen Room」では、「Rose Theater」でのコンサート前の
レセプション、ファッションショー、テレビ番組の撮影、コンサートなど、数々のイベントが開催されます。
去年はオバマ大統領のミシェル夫人がゲストでいらしていたこともありました。
私もディズニーのスプリングガラのパーティーに参加しましたが、招待客は皆、タキシードとイブニングドレスで、日本では
ちょっと見られない華やかな光景でした。

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このAllen Roomの壁にはジャズを題材にした大変大きな絵画が飾られています。

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そして、なんといっても圧巻なのが、ここのガラス窓から見降ろすコロンバスサークルとセントラルパークの景色。

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夕暮れのセントラルパークとその後ろに立ち並ぶビル群。まるで絵画のような美しさです。

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