海からの風がかすかに空気を動かしている。
肌に微妙に感じる潮風が、上昇しようとしていく気温をたしなめている。
同じルックに身をまとったカップルが、ジョギングで横をすり抜けて行く。
反対の方向からの風がまとわりつく。
ここはサヌール、海岸沿いの遊歩道。
ブロックレンガを敷き詰めてある舗道は、片側のホテル群を壁にしながら長く海岸線を伸びている。
早朝に起きて日の出を見ながらお散歩しようと言ういつもの思いが、
結局朝食後まで引き伸ばされて、
しっかり70°の位置にある太陽を眩しく見上げながら、
暑くなリ過ぎないのを祈りながらのジャランジャランになる。
様々な風景。
様々な人間模様。
遊歩道のお散歩は飽きずに続く。
早々と店を開けたおみやげ売りが、声を掛けてくる。
欧米人が既にデッキチェアーでくつろいでいる。
マッサージのおばちゃんたちがスタンバっている。
海に向かったお寺には、チャナンが供えられた。
サヌールは、空が高い。