大量生産された規格品の中で生活していると、
世界で一点しか存在しない貴重な手作り製品に憧れませんか?
しかもそれが存在感のあるものだったら、感慨ひとしおですよね。
バリ島ではご存知のように石像の宝庫です。
どこを歩いても至る所でヒンズーの神様やバリ島の神様の石像と対面できます。
こんな石像で溢れ返る世界をバリ島で見ていると
『自分の家の玄関に小さな石像を置きたいな』って思ってしまいます。
それってなんとなく家がバリっぽく変わるじゃないですか。
『でもガネーシャだとちょっと怖いし、やっぱりかわいい蛙がいいかな』って。
そんなこんなで石像の村、バトゥプラン、に着きました。
ウブドへ行く途中の村なので、道すがら石像が沢山並べてあるこの村を、
車内から見た方は大勢いらっしゃることと思います。
沿道の両側を埋め尽くす石像やさんを一軒一軒廻ってみることにします。
表に石像のディスプレイ、裏で製作、というのが一般的のスタイルです。
一軒の店になんとなく引かれるものがありました。
そこにはボクが探していた【白くて小さな合掌をしている蛙】と目が合ってしまったからかもしれません。
優しい目で、しかも何かを語りかけるように。
なんだかとても波長が合うような気がする。優しい気持ちにさせてくれるカエル君です。
店主といろいろな話をして、作っているところを見学させてもらいました。
はるばるジャワ島からやってきた白い石を、
いろいろな形をしたノミで彫ってゆく、とても細かい作業です。
一個一個がハンドメイドのため、デザインは同じでも顔や形は微妙に違うけど、とても存在感があってかわいい。
自然の素材が形になって息吹を吹き込まれ、
海を渉ってはるばる日本までやってくる、世界でひとつしかない優れものです。