初めてバリを訪れた時、
ガイドブックや経験談から、
バリ島には見た目にも可愛らしいチャナンというお供えがあって、
異文化の匂いがぷんぷんするよって印象があった。
チャナンと何とも響きの良いまだ見ぬお供えに、胸がわくわくしたものだ。
実際にバリに来て見ると、
予想していたチャナンより数十倍規模で至る所でチャナンを目にして、
見ることが出来たらラッキーという予想を覆すほどだった。
チャナンをお供えしている現場にも遭遇して、
サロンを纏って、線香の煙の中にお祈りする姿の美しさに、
バリ島という異空間のすばらしさをまざまざと垣間見た。
チャナンを見慣れてくると、ひとつひとつのデザインが異なることに気がつく。
代々伝承された家庭のチャナンというのがあるのか、
村々の伝統が特有のデザインを発展させたのか、
さまざまな形のチャナンに対面する。
寺院にお供え物を奉納する時にもこのチャナンは欠かせない。
お賽銭を入れるのは日本と同じ。
チャナンの端に折りたたんだ1000ルピア札を供えるのが一般的のようだ。
民が常に神を敬って、神々と一体になっているバリ島。
チャナンを見るだけでも、バリ島に出向いた価値はありますよね。