働き者

バリで良く知られている風物詩のひとつに、
女性が頭の上にうず高く積んだお供えをお寺に運ぶ姿がある。
田舎で見る物を運ぶ女性は、タライでも籠に入れたカンクンでも、すべて頭に載せて運んでいる。
姿勢を良くし、バランスよく運ばなければならないので、バリの女性はピンと背筋が通っている。

それに引き換えバリの男性のそんな姿はめったに見ない。
宗教上の理由か、はたまた上下関係か、頭に物を載せて歩いているのは女性ばかりだ。

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浜にレンガを山の様に積んだ船が到着した。
女が数名降りてくる。
皆頭に布をクッションのように載せている。

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男がレンガを一塊ずつ用意すると、頭の上にズシツと載せて運び始めた。
載せた瞬間、一瞬沈む体が、レンガの重さを想像させる。
何度も繰り返し運んでも、レンガの量はなかなか減らない。
首の骨は大丈夫なのだろうか?
頭に丸山明宏の『ヨイトマケノ歌』のメロディーが浮かんできた。
『父ちゃんのためなら、エ~ンヤコラ』

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父ちゃんはどこで何をして暮らしているんだろう。
バリでは男は働かないと人は言う。
お祭りごとやバンジャールの集まりや闘鶏に興じているのだろうか?
そんな父ちゃんや子供を養う為に、過酷な仕事を強いられているのか。

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観光地とすぐ隣あわせな場所に、こんな生活現場の風景があった。
経済力に物を言わせて外国からやってくる観光客の傍らで、体を張った女の強い眼差しに、
つい視線を逸らしてしまう自分がいた。

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