コート・ダジュールの春~マントンのレモン祭りを訪ねて

03 4月
2011年4月3日

丸いふわふわしたミモザの花が咲き始めると、南仏の春です。ピンク色の壁にミモザ・イエローが映えて、柔らかい緑に包まれています。
日差しも強く、身体の中までしみこんで行くような光、からっとした風が気持ちの良い季節。
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フランスの唯一ともいえるレモンの生産地「マントン」Menton。急斜面と海からの暖かい風が、「マントンのレモン」を作ります。南フランスで、レモンが生産できる温暖な地域はマントン周辺のみ。イタリアの国境にも近く、地中海に面した南斜面は、レモンに向いています。生産者のおじさんが
「食べてみて」
と言って渡してくれたレモンは、皮ごと輪切りにしたもの。恐る恐る口にすると、苦みや尖った酸味がまったくなく、芳香が口に広がりました。
見た目はなんら普通のレモンと変わらないのですが、皮が1cmと、とても厚く渋みがないのが特徴。一流の料理人もレモンをマントンからわざわざ取り寄せるのだそう。
皮の芳香を活かしてリキュール・アペリティフやマーマレードにも加工します。
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毎年春の始めに、マントンのレモン祭りが開催されます。
マントン市に入ると、レモンとみかんの木の並木道を過ぎます。町の中央にある公園には、特設ステージが設置され、巨大なオブジェを145トンものレモンとオレンジで飾ります。巨大なレモンとオレンジの山に圧倒されるばかり。つまみ食いする人はいないのかしら。余計な心配は無用でした。このオレンジ、ビターオレンジと呼ばれる苦みのある甘くないオレンジなのだそう。
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今年のテーマは、「エジプト」
エジプトをテーマにオレンジやレモンで飾るほか、開催中の毎週日曜にはオーケストラやパレード、夜は光のパレード、果樹のフェスティバル、露店でにぎわいます。
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フランス人にとって、オレンジやレモンは、太陽をイメージする特別なフルーツ。流通が発展ししていなかった頃は、クリスマスプレゼントはオレンジ1個だったとか。
キリストの誕生時に3賢者が持ち寄ったプレゼントの中にもオレンジが含まれていたことから、キリスト教信者にとっても大切なフルーツのひとつ。
レモン祭りが終わると145トンのレモンやオレンジは、一般に安く販売します。レモン祭りが終わると、町はレモン・マーマレードを作る香りに包まれるのでしょう。

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