『みんなのお茶の友、マレーシアの伝統菓子』
多民族国家のマレーシアは、1年中通して各民族のお祭りが目白押しだが、そのようなお祭りに関係なく日常でもおかずのご馳走と一緒にクエ(伝統菓子)などが並ぶので、覗いてみるだけでも楽しめる。朝、昼、ティータイム時には路上では屋台がオープンし、場合によってはその場でバナナのフリッターを揚げている。ショッピングモールでも様々な伝統菓子店がいつでも人気だ。
甘い食べ物の誘惑についつい食べ過ぎてしまうマレー人も少なくない。男性だってみんなスイーツが大好き。
寒天よせのアガル・アガル、タピオカにココナッツミルクと砂糖をかけたサゴ・グラ・メラカ、もち米を蒸して黒砂糖やドリアンの香りをつけたワジェ、白玉粉を練って黒砂糖で仕上げたドドル。
同じクエでもパンダンボールやボボチャチャなどのニョニャ・クエやヴァデなどのインディアン・クエ、そしてチャイニーズ・クエなど、民族ごとにもクエの種類は異なり、名前を挙げたらきりがないほどだ。そして最近では、マレー伝統菓子にもバナナケーキ、カスタードプリン、マンゴーゼリーなど、伝統の味からモダン風へと形を変えつつあるのもある。
あなたのお気に入りになる味はどれだろう?
クエは、材料にもち米やパンダンの葉、ココナッツミルク、そしてサトウキビから採れた黒砂糖、グラ・メラカをたっぷり使う。
また、マレーシアには200種類を超えるトロピカルフルーツがあると言われているが、そのままでも食べるのはもちろん、調理をしていただくのもたくさん。その中でもバナナを使った料理は多い。生では食べられないが調理すれば食べられるバナナもあるので注意しよう。
クエ・ラピス 定番の伝統菓子。
ケタヤップ クレープのように焼いた生地の中に黒砂糖で煮たココナッツを入れて巻いてある。
プルッ・パンガン すり潰したバナナの中に甘く煮たココナッツ・フレークが入っている。
カスウィ モチモチした黒砂糖味。
クエ・バカール 緑色のクエはお菓子を作るときに必要な香りが出るパンダンの葉。卵を使って焼きあげた香ばしい一品。
プルッ・インティ もち米と上には黒砂糖で煮たココナッツ。
タコ (ペリタともいう) ココナッツクリームベースで、下は香葉のゼリー。口の中でトロッーとする感覚がいい。
ケリア タロイモを茹でてからマッシュにして、ドーナッツの形を作って油で揚げた。最後は冷めるとすぐに固まってしまうほど濃いシロップにディップしている。
クエチャラ(緑)とクエチャララウ ラウとは、マレー語でおかず。おかずがたくさん乗っかっているようなのでクエチャララウ。緑の方は、半分に割って中に砂糖シロップがついている。
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