メキシコ料理で欠かせない食材は、トウモロコシ、唐辛子、豆、トマトである。
これは、皆、紀元前7000年~5000年もの昔から、メキシコの食材として食べ続けられてきたものである。
そして今も、貧しくって高い肉は買えなくっても、この食材を使って人々はバリエーション豊かなメキシコ料理を作る事ができる。
メキシコ原産の豊かな種類を誇る唐辛子なしではメキシコ料理は作れない。
前回の記事で書いたお祭り料理、メキシコ料理の究極の料理、モーレも色々な種類の乾燥唐辛子を使っている訳だ。
唐辛子の種類は、たくさんある。
日本でも名が知れた唐辛子で最も辛いと言われるハバネロ(habaneroスペイン語ではアバネロと発音するが)も数多くある唐辛子の一種類。
写真の説明:これが、激辛と言われるハバネロ
同じ唐辛子でもそれが、生であるものと乾燥したものかで、名前さえ違ってくる。
たとえば、よく酢漬けの唐辛子でよく使われるハラペーニョなども、これが乾燥させた唐辛子となると、チポトゥレとなる。
そして、ハラペーニョも辛いが、これがチポトゥレとなると、またまたもっと辛くなり、また違った味になるから、お料理の幅も広くなると言うわけだ。
だから、この生や乾燥した多くの唐辛子をメキシコ人はその好み、料理で使い分け、唐辛子ソースや、メキシコ料理のベースの味を作り出す。
写真の説明:乾燥した唐辛子もいろいろ。
多くのメキシコ料理は、唐辛子を使ったソースを作り、それに、肉や野菜などを加え、煮込み料理を作る、また、肉料理でなくてもそのソースにトルティージャを絡めてチラキーレス、エンチラーダなどの料理に仕上げる。
メキシコレストランやタコス屋にいったら、そのテーブルに必ず用意されて置かれているのは唐辛子ソース
タコス屋では少なくとも、3種くらい違った唐辛子ソースが置かれている。
その唐辛子ソースでも、生の唐辛子で作ってあるのもあれば乾燥した唐辛子を使って作ってあるものもある。
言ってみれば、日本の料理で味噌や醤油が絶対欠かせないと同様に、唐辛子はメキシコ料理に欠かせないわけである。
写真の説明:唐辛子その他を使って作ったモーレソースなどのペスト状にしたものも売っている。
さて、唐辛子のお話の最後は、日本でも手に入る材料で最も簡単なサルサ・メヒカーナのレシピを紹介しよう。
あまり簡単で、物足りないかもだけど、お肉やお魚や卵など焼いたりしたら、ちょっとその上にかけて食べてみてください。
チップスのスナックにちょっと付けてみて。
一味違って、メキシコ味、メキシコ料理だ!って気分になります。
レシピ
材料: 唐辛子(唐辛子は大きさ、辛さの差があるので、好みで量を加減してみてください。)
トマト 1個
玉ねぎ 4分の1個
香草(コリアンダー、メキシコではシラントロと言う) 1~2本
レモン汁又は酢橘汁少々
塩 少々
作り方:唐辛子、トマト、玉ねぎ、香草を全てみじん切りにする
レモン汁と塩を加えて、全て混ぜる。
香草が嫌いな人もいるようで、嫌いだったら、入れなくってもいいでしょう。
何故サルサ・メヒカーナと言うかというと、ほらメキシコの国旗の色です。赤白緑です。
メキシコに来て、メキシコの唐辛子ソース、サルサに、はまる人意外に多いんですよ。
そして、お土産にサルサの缶詰や瓶詰めをいっぱい買いこんで帰えったりして。