黒曜石の鉱山を訪ねて


紀元前2~3世紀から始まったテイオティワカンの都が何故20万もの人口を抱える絶大な都となり発展したか? その理由は、テイオティワカンの支配者達が、黒曜石の産地を手中に収めその交易網をコントロールした事とされる。

メキシコの文明、メソアメリカ文明は確かに天文学などにおいて優れたものであったが、鉄器を知らない石器時代文明であった。 石器時代というと、黒曜石のやじりを思い出すだろう。 武器として道具として大変有用なものであったのが、石器時代においては、なんといっても黒曜石であったのだ。 黒曜石のナイフは、鉄器以上に刃物として優れているとか?実によく切れる!

テイオティワカン遺跡では多くの黒曜石の手工場跡が見つかっているそうだが、テイオティワカンの黒曜石が当時遠路はるばる他地域にまで渡って行った。 遠いマヤ、今のグアテマラでもティオティワカンの黒曜石が見つかっている。 しかもそれは、エリートの住居跡から。当時ティオティワカンの黒曜石は全メソアメリカ文明地区で大変重要視されたらしい。

そのティオティワカンの黒曜石の産地は何処であったのか? それは、今のイダルゴ州のパチュッカである。 当時の黒曜石の産地は、今はメキシコの民芸品として売られている黒曜石の飾り物置物の材料としての黒曜石の産地で、鉱山で石が採掘されている。

ティオティワカンの遺跡で観光客に自分で作った黒曜石の置物などの商品を売っている知り合いが、鉱山に案内してくれるというので家族で出かけた。

彼と、ティオティワカンの遺跡で合流し、そこから車で約1時間、サボテンの畑やリュウゼツランの畑が続く道を走り、鉱山のあるその名もノパリージョ(小さな団扇サボテン)の村へ。

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そこの鉱山で採掘している家を訪ね、売っている黒曜石の原石を見せてもらった。 黒曜石の民芸品の材料としてカテゴリーがあり、この鉱山で産出する黒曜石では、金色に輝くものが最も高価という。 別の産地のものでは特に虹色に緑や紫や青などの色がでる物が最も高いものだそうだが。

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うちの人は、早速、金色黒曜石の7キロの塊を買った。キロ25ペソと。 「え~、そんなのどうするのよ!民芸品製作者じゃあないんだから。」 「コレクション!」 知り合いの民芸品製作者の彼も買った。

その家で、プルケ(リュウゼツランのお酒)をご馳走になった。結構いける。 もう、都会で売っているプルケは駄目けど、田舎のプルケは美味い!とはうちのダンナの弁。

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この家の人の持っている鉱山を見せてもらうつもりだったようだが、彼は今日の日曜日は、息子のサッカーの試合だから駄目だと。 この家の鉱山は坑道が斜めに下へ下って行くもので、坑道の中に入るのが、まだ容易との事らしかった。

メキシコの人に物を頼むのに、その日サッカーがあるとなるとまあ、無理と言うもの。

別の採掘家族を訪ねる。 ただし、ここの坑道は、上から縦に綱で降りて入るというもので、その深さ35Mと。素人にはなかなか難しそう。 そこのご主人、私をみて、「入るの?」 私、「大丈夫!大丈夫!月のピラミッドより低いでしょう。」 娘「行こう!行こう!」 ご主人の息子「僕も手助けしてやるよ。」 サッカーの試合に行くという息子さんも一緒に行ってくれるというので、全員同意で行く事に。

だがだが、やっぱり。。。。。 それは、幅1Mくらいの穴が下に続いている。底は見えない。そこを瘤を作った命綱で足を壁にかけ、一歩一歩下りて行くと言うもの。

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写真の説明:私も一段目までトライしたんだけど。。。

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うちのダンナ「こりゃあ駄目だよ。止めよう。ヘルメットもしてないし、この綱、切れそうだよ!」 ご主人とその息子さん「綱は大丈夫だ。」 結局、一番身軽な娘は「私、行ってみるよ」 私も行きたかったけど、断念。娘の彼とダンナも断念。

ご主人「慣れれば、まったく大丈夫なんだけど。」

そう言えば、月ピラミッドの急な階段下りる時、時々お客さんに「怖いですねえ」と言われて、 「慣れれば、それほど怖くないと思うようになるでしょうけど。。。」な~んて、私も言ってたけ。

それにしても、採掘する人、行きはよいよいでも帰りは重い石を背負って登ってくるんだよね。 それって、すごく大変だよねえ。

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写真の説明:娘が見た黒曜石の鉱脈

この黒曜石の採掘の方法って、2000年以上も前のティオティワカンの人がやっていたそのままの方法って事らしい。 近くにその昔の人が採掘した穴の跡や、その使えない屑の黒曜石が山になっていた。 それにしても、この山がそのまま黒曜石の山で、その採掘の黒曜石の屑が、一面にあっちこっとに広がってる。 それで、ついついタダの黒曜石拾ちゃった。

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ご主人にこの屑の黒曜石は、何かに利用しないのか?って聞いたら、たまに、建築の飾りに買う人があるそうだ。 キロ3ペソとの事。 ごめん!ついついタダで拾ちゃった。

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