サン・ルイス・ポトシー州への旅 その2 ソタノ・デ・ラス・ゴロンドリーナス


ツバメの巣は、我が家の軒先で、毎年渡り鳥のツバメがやってきて巣を作り雛を育てていた。ってあったよね。

ところがここは、ツバメのお宿は深さ512mの大穴 ツバメの地下室(Sótano de las golondrinas)。
うちのダンナが言いました。「エンパイア・ステート・ビルの高さより深いんだぜ!」

これは、大地にぽっかりと自然が空けた大穴である。
そこにツバメの一種であるvencejoやインコが巣を作って住んでいる。
その鳥達が朝には、一斉に飛び立ち、また夕方に巣に戻ってくる。
このツバメが儀式でもしているかのようにいくつもの集団になって、何回も穴を旋回して、そして穴から飛び立ってゆく。
その様子は、何千羽という鳥の群れも驚きだが、なかなかの光景である。

アキスモンの町から行ける大穴は2つある。
ソタノ・デ・ラス・ゴロンドリーナスの他にもう一つ。
深さはソタノ・デ・ラス・ゴロンドリーナスほどではないが、ここは主にインコが住む穴というものでその名もSótano de las guaguas。
グアグアって鳥の鳴き声からきてるんじゃあない?スペイン語でインコの事をguacamayoって言うんだけど。

滝を見た後、午後、そのguaguasの大穴を見に、同じタクシーで行く事になった。
村の子供が案内してくれた。彼らの大事な仕事なのだ。

密林の中の細道を登ったりして穴までゆくのだが、夜行バスでよく眠れていないから、結構これがシンドイ。

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写真の説明:この辺は結構な熱帯雨林の密林である。

インコが巣に戻ってくるのを待つ事、待つ事。

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写真の説明:ソタノ デ グアグアス 直径約60m 深さ 二段で202m+153m

タクシーの運ちゃん、インコの帰宅時間知らなかったと違うか?
今月から夏時間になって、1時間の時差を間違えたって?
そろそろ早帰りのインコ達が帰ってきたようだ。でも、人も結構いっぱいやってきた。

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待ちつかれた我々は、大挙してインコが帰ってくるか?まで待たずに、明日の早朝のツバメに期待して引き上げる事にした。

翌朝、6時出発。
広場で、その車を見るなり、うちのダンナ「大丈夫かいな?車選べないのか?」
順番らしいから、仕方ない。だが、うちのダンナの予想は見事当たって、我々は散々な目に合うのだが。

まだ暗い中、車はそれでも坂道を登ってゆく。
車の運ちゃん、他の話がないのか?自分の話。今の嫁さん、3度目で、娘がいるが、娘と同じ年とか。

まあ、途中までは順調だったが、友達が、寒いから窓を閉めて!っと言った。
前に座っていたうちのダンナが窓を閉めようとしても閉まらない。
そこで、運ちゃんが、窓を閉めるために車を止めた。
降りて窓を閉めてくれたが、さて、エンジンをかけようとしてもかからない。
ボンネットを開けて、あーだこーだ。

皮肉屋のダンナ、「嫁さん新しいのに変えるより、車新しいのに変えたほうがいいよな」
友達「これって、多分60年代の車だよ、きれいにしていたら、博物館だよ」

あー、それにしても、田舎だから、この車でも観光の仕事できるんだ。
これが、お客さん連れてる時だったら、どエライこちゃあ。

何回かはそれでもエンジンかかって、しばらく動いては、また止まって、また、「あーだこーだ、少し前にあそこの部品かえたのに!」
また少し行っては止まって、そしてついに運ちゃんも諦めて。

「あと6キロほどだ。この先に知り合いの家があるからそこで案内頼むから。」
「えー!ティオティワカンの死者の道、2往復すると同じじゃん、その上、登りだし。。。。。、それにツバメさっさと飛んで行っちゃうよ」
「まだまだ、飛んでいかない。大丈夫だ。」

6キロの道を歩くほどの時間の余裕があるのだったら、何故6時なんって時間指定するんだ!
車、故障するの見込んでの時間指定か?と言いたくもなちゃう!

ここまで、来たのに、ここで、見られなかったら、泣くにも無念だから、こうなりゃ歩くしかない。

途中で、知り合いとかの家に声をかけたら、そこのご主人は留守で、8歳の女の子が案内してくれると。
登り道をフーフー。ツバメよ!まだ出るなよ!と祈る気持ちで歩く。
女の子に「まだ?」
女の子「まだ!」

やっと看板のある入り口

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写真の説明:入り口に到着した時、ちょうど夜が明けた。

そこの人「大丈夫だよ。間に合うよ。今卵温めてる時期だから遅く出るよ」
そこから、まだ、今度は車の入らないジャングルの細道を1キロくらい下っていく。
女の子はその途中にあった知り合いの家の庭に履いていたビニールのサンダルをぬいて、放り投げ、裸足で岩場の道を先頭立って歩いてゆく。

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写真の説明:案内してくれた女の子。5人兄弟の4番目とか。

ふう!着いた!念願の大穴。
結構な人が穴の周りで、ツバメのお出かけを待っています。

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命綱をつけてくれて、穴の淵で見れるという商売をしている人もいた。
結構平気という娘もそのサービスしてもらったけど、すぐ怖くって、もう、いいわとやめた。
わたしなんか、もう、穴の淵のずーと後ろで底なんて覗けません。
ツバメさんたちは、上まで飛んでくるんだから、いいや。

しばらくして、ツバメのお出かけが始まった。
集団で、ぐるぐる穴を旋回して、だんだん上へ、そして、そのまま、空の彼方へ一斉に飛んで行く。

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それが何集団も繰り返される。
その間で、インコが時々ノタノタ飛んだりする。サーと飛ぶツバメに比べるとほんとにインコがのろまに見える。

何故か、規則でもあるのか?いつも、どの集団も回転する方向は同じ。
だが、私はよそ見していて見逃してしまったが、一度、鷹なにかにツバメが狙われて、とたんにツバメが急に一斉に逆回転しだしたと。
ツバメの各集団にリーダーがいて号令かけてるのかな?

今の時期は子育ての時期だから、出かけるツバメの数が少ないとの事。
もう一度、ツバメがみんな出かける時期に見に来ようかな?
次回はもっとましな車を頼んで。
それと、今回、いい写真が撮れなかった。次回はもっとましな写真も撮りたいなあ。

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