大地の女神 初御目見え


2006年10月メキシコシティのアステカの遺跡の正面側の地下で見つかった大地の女神Tlatecuhtliが6月の中旬からやっと、人々に初御目見えとなった。
来年の1月まで大神殿博物館(Museo de Templo Mayor)の特別展で公開されている。
この一枚岩の(破損して割れているが)石彫は、アステカ 3大遺物という事で、公開が待たれていたもの。

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写真の説明:大地の女神 トラテクトィリ像

この特別展は、大地の女神公開であると同時に、スペインの征服者コルテスがやって来た時、アステカ王国を治めていた王、モクテスマ2世についての展示である。

それで国立人類学博物館のアステカ室で、いろいろ重要な展示品が消えていると思ったら、この特別展に出張中という訳だった。
モクテスマ2世の展示は、イギリスでも公開され、多くの人が訪れたそうだが、今回の特別展はそれに加えて大地の女神とそこの場所から発掘された100点近い遺物がはじめて公開され、大変興味深いものである。

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写真の説明:大地の女神と共に発掘された遺品。 生贄のナイフが石や貝殻やサルの皮などで飾られたもの。
今回の発掘で初めて出てきたというものだが、神として扱われたものであろうと。

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写真の説明:大地の女神と共に発掘されたもの。香炉。

その発掘された遺物の中に金の装飾品なども含まれている。

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写真の説明:大地の女神像と共に発掘された金の装飾品

アステカは、ペルーのインカ文明のぞくぞくの黄金のように、スペインの侵略者が期待したほどに金を持っていた訳ではなかったが、金が目的の征服者によって、見つけられた金は略奪され、金の延べ棒にされ、スペインへと持ち去られた。

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写真の説明:これは漁師の財宝と呼ばれているが、メキシコ湾で見つかったもので、征服当時、メキシコから略奪された金が船に詰まれてスペインへ運ばれる途中        船の難破で、海の底に沈んでしまった財宝が見つかったもの。

業突く張りのコルテスによって、「もっと金がある筈だ!在り処を白状しろ!」と、最後の王 クワウテモックは捕らえられてから、足を焼かれて拷問されたが、英雄なるクワウテモックは、その在り処を言わなかった!

そのお陰(?)で、地下に奉納されていた金が500年の歳月を経て、今、我々の前に現われた。な~んてね。
クワウテモックの銅像のお話の中で、「アステカの黄金が、まだ何処かに隠されているかもしれません!」などと言ってたけど、やっぱり出てきた!?か!

展示品は、国立人類学博物館など他の博物館からの出張展示品もあるが、個人所蔵品のものもあるようで、そう易々見られないものもある。

大地の女神は、アステカ三大石彫のアステカの太陽のカレンダー、月の女神よりなお大きく、12トン 4.19m×3.62m×0.4m(厚さ)というもの。
大地の女神は、太陽、月の母であり、全ての生物の母、創造神であり、同時に死を食う大地の女神であると。
うー、そうか!なんとなく納得。

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写真の説明:大神殿博物館の常設展示の月の女神像と初公開の大地の女神像。
大地の女神像は1階、月の女神像は2階に展示されているので、3階から見ると二つの像を見比べられるように見える。

もし、この特別展の期間中にチャンスがあれば興味のある人は是非どうぞ。

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