民芸品工房を訪ねる。その2(オアハカの旅)


織物の村、サント・トマス村の腰織りの織物
腰織りによる織物、昔から、人々がやっていた伝統織物である。
前に鈴木カツ子さんの織物の話を書いた。

メキシコやグアテマラなどの多くの場所で、今なお、その場所場所で違った風の織物作られていている。
その織物を現代風にアレンジして、テーブルクロス風やら袋物やら、小物では若者の好きな腕輪などなど。
私もサント・トマス村の織物の袋物を一つ持っているが、なかなかお気に入りのカバンだ。

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お邪魔した家も、母親と娘達みんなで、織物づくりをしている。
この村の女性はみんな機織をしているわけだ。
柱や木に一方の端を縛りつけ、腰に回しての腰織り機。何処でもできる。

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写真の説明:娘さんの一人が実演して見せてくれた。

本当に、何処の村もそれぞれの伝統の民芸品を代々親から学び、4~5歳頃からやるらしい。

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写真の説明:子供達が小さな時、機を織っている写真がかけてあった。

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写真の説明:村の市場にも行ってみた。やっぱり売っているのは、村の民芸品の織物。

刺繍ににしても織物にしても、その手作りの良さ素晴らしさを認識してもらい、それを求める市場があってこそ、その伝統民芸が生き残る。
そのために、昔からの物だけでなく、今の人好みの商品作りも必要で、私達を案内してくれた通称さるさん(ようこさん)も、こんな商品が欲しい!と助言をするようだ。

メキシコのシュールリアリズム芸術の一つとも言えるのはアレブリヘス。
前記事でアレブリヘスについて書いたが。

そのアレブリヘスの村サンマルティン。
訪ねた工房はハコボ&マリアさんの工房で、ここは、若い人たちが大勢で、工程の部分部分を担当して働いていた。
学校が休みの時は、子供達もアレブリヘ作りを習いに来ているそうで、ハコボ&マリアさん工房は後継者の育成にも貢献している。

このアレブリヘスも気の遠くなるような工程である。
ハコボさんがそのアレブリヘスの工程やその起原を説明してくれた。
もともと、先住民時代の人々の考え方の中にも、人は生まれた日によって、その保護動物というか?があるそうだ。
東洋の12支と同様に、人それぞれ自分の動物というのがあって、その動物の造形を作ったのが元祖アリブリヘス。

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アレブリヘスを作る木は、あのヤグールの世界遺産の洞窟のある荒野でも見かけたが、コパルの木である。
コパルは、昔の先住民時代の宗教儀式には欠かせない香となる木である。

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この木から、アレブリヘ製作者の創造力と想像力で色んな造形が作り出される。

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それを何ヶ月も乾燥させるというかして、その木片の傷が変形が出たら、それを修正して、色んな自然の染料で色づけする。

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その色づけの模様は実に細かく、一点一点、一本一本の線が描かれ塗られる。
その模様によっては、あのミトラ遺跡の幾何学模様に由来するものだろう。
それにしても、本当に、気が遠くなる作業である。
大物はウン十万のお値段で求められるそうで、民芸品というより芸術品としての価値で求められるようだ。
それにしてもカラフルな繊細な模様で描かれ、物によっては、空想力の極限のようなユニークな作品達。

ウン十万の作品は兎も角、小さなお手頃の可愛い動物達は、お土産に最高。
あなたの12支か、あなたの生まれた日による保護動物を知って、その動物のアリブリヘスを求めるのも楽しいかも?

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オアハカ地方は、まさに民芸品の宝庫である。
今回訪ねた村だけでなく、オアハカの村が、それぞれその村の民芸があり、それを生活の糧として民芸品を作っている。
陶器、織物、刺繍ブラウスなどの衣類、毛の織物の敷物、モンテ アルバン遺跡の7号墳墓から出てきたような金銀細工などなど。
民芸品好きには、たまらなく魅力的なオアハカ地方。
オアハカ地方の市場も実に楽しい。

オアハカのモンテ アルバン遺跡やミトラ遺跡の旅だけでなく、オアハカ地方の民芸品を見て歩く旅もまたいい!

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