一年中で一番おもちゃが売れる日、それは1月6日の三賢人の日。
メキシコ中の子供の親は、1月6日の朝までに、三賢人になって、子供におもちゃをプレゼントする義務があるらしい。
たとえ今日の食べる物にも不自由するような貧しい家庭の子供でも、この日は一番嬉しい日だろう。
何故って、一年一度、贅沢なおもちゃがもらえる日であるから。
クリスマスのプレゼントというと、子供にとってサンタさんがやってくるという。
メキシコではサンタはお金の余裕のある家庭の子供のところにしか来ない。
だが、三賢人は、どんなに貧しい家庭の子供のところにも必ずやってくる。
日本の子供にとったら、一番の期待できる楽しみは、お年玉か?
三賢人さん、お金の余裕がなかったら、おもちゃの代わりにもっと生活の必需品の洋服とか靴とか学用品とか持ってくればいいのに。。。と
私なんぞは、そう思ってしまうのだが、そんな実質的な低俗な考えはないらしい。
おもちゃ!玩具!である。しかも、家庭のレベル以上に高いおもちゃ。
今、金がなかったら、借金してでも、質入に行ってでも、三賢人さんはおもちゃを買う。
三賢人とは、東方の三人の王とか?賢人?とか占い師とか?
彼らは、星の導きで、イエスの誕生を知り、プレゼントを持って、馬と象とらくだにそれぞれ乗ってイエスを訪ねて来ると。
そのプレゼントは金と香と薬だとか。
写真説明:ナシミエントというキリスト誕生の様子を描いた飾り物
そこに、三賢人が描かれている。東方の王達というので王冠をかぶっている人。
まあ、兎に角イエス キリストさんにプレゼントを持って来たというので、メキシコ中の子供も、キリストさんにあやかれるってとこ。
まあ、それにしても、この日の玩具売り商売はただ事ではありません。
道の物売りも、露天商も、商店もスーパーもデパートも、この日に一年分のおもちゃを売ろうと必死で商売。
山積みの玩具、おもちゃ! 5日の夜は、朝まで寝ずの商売ですねえ。
さてさて、6日の朝、子供達は、三賢人様にお願いしたおもちゃをもらえるか?
メキシコ経済も厳しい故、期待よりちょっとエコノミーな玩具になったりするかもだけど、
それでも、子供達にとって6日の朝は、最高に嬉しい日だろうね。