セニョール デ チャルマ


前にはメキシコでもっとも信仰されているグアダルーペの聖母について書いた。 今回は、セニョール デ チャルマ。

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写真の説明:チャルマの教会

メキシコの宗教はほとんどの人がカトリックであるのだが、信仰心の足りない私からみると、カトリックというのは、 何故かやったらとお祈りするべき神様だか、キリスト様だか、マリア様だが、聖人だか、聖母様だか、兎に角、 お祈りするべき対象が実にが多い宗教だと思う。

皆、祈ちゃって、ご利益を得ようというのは、あまり信仰心がないとされている日本人も同じと言えるかもしれないけど、 「皆、祈ちゃう」は同じでも、メキシコ人の場合は、本当に、奇跡を願って、巡礼などの苦行をしての信仰心だから、 エライと言えばエライぞ!

大体信仰というのは、より多くお願い事をかなえてくれる神様が信仰するに値する神様というのは当然だ。

そこで、もっとも奇跡をおこして、願い事を叶えてくれるキリスト様や、聖母様や、聖人は、もっとも多くの信者を集めるとも言えるかも? で、そのナンバーワンがグアダルーペ聖母信仰であるが、グアダルーペ聖母に続け!ではないけど、やっぱり多くの信仰を集める教会や、聖地は、メキシコにも、あっちこっとあるのだ。

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写真の説明:絵馬のようなものであるが、奇跡を起こしてもらった御礼札。教会の裏手に過去の絵馬が山のように奉納されていた。

そのナンバーツー的存在。セニョール デ チャルマ。

グアダルーペ聖母は褐色の聖母とか黒い聖母とか言われていて、つまり、彼女は白人ではなく、インディへナであるのだが、 このチャルマのセニョールのキリスト像も、もともと黒いキリストと言われている。

何故か、今教会の中央祭壇の本尊様のチャルマのセニョールのキリスト像は、黒いキリスト像ではなく、 どう見ても、元来のキリスト像と同じ白人のキリスト像であると思えるが。 教会の前のお土産屋の中には、沢山の黒いキリスト像も沢山売られているが。 黒いキリスト像がなぜ白いキリスト像に摩り替わっているのかは、よく分からない。 あの本尊様を白いとみるか黒い見るかはその人のかってか? (メキシコシティーのカテドラル教会の懺悔の祭壇のキリスト像は、誰が見ても黒いキリスト像であるが。)

この本堂の裏手の岩のところにある洞窟は、もともと、先スペイン期の洞窟信仰が行われていた所で、先住民はそこに置かれた彼らの神の偶像を祭っていたのである。

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写真の説明:昔先住民の神が祭られていた洞窟には、今はカトリックの聖人の像や天使の像が置かれている。

スペインの侵略で、先住民の人々をカトリックに改宗するために、やって来た修道士や神父は、そういう先住民の神の偶像を破壊した。

チャルマの伝承によると、 その洞窟にあった彼らの神の偶像も、破壊した。だが、そこに、3日後キリスト像が現れたというのだ。 それで、カトリックの神父や修道士達は、そこの場所に教会を建て、カトリックの布教を始めた。

だが、その後、自分達のもともとの神を信じ、カトリックに改宗する事を拒否した、カトリック宗教からすると不信仰の人達が、教会に火をつけた。 教会の後ろの中庭の回廊にある宗教画にそうの様子が描かれていて、不信人の人達が、火をつけている上で、天使達が水がめで水をかけて火を消そうとしている絵がありました。

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写真の説明:不信人の人が教会に火をつけている様子の絵

伝承であるが、作り話も利用されるであろうし、都合で話しが摩り替わる事はあるから、ますます本当は分からないものであるが。

昔のインディへ達の先スペイン期の宗教は、もともと笛や太鼓の音楽を奏で、踊る事が、彼らの神への祈りの方法であった。 だから、今でも、グアダルーペ寺院でもそうであるが、地方からやって来た巡礼の人々は教会の前で、インディオ踊りを踊って神に捧げる。

このチャルマの聖地は、踊りながら教会へ入らないと、奇跡が起こらないと言われていて、踊るのが正しい巡礼の法則らしい。

このチャルマへの伝統的お参りの仕方いうのは、 このチャルマの手前の村に、古い大きな木、メキシコ本来の木で、アウェウェテの木がある。 その場所に泉があり、其処で、神聖な木に水をかけ、自分にも水をかけて(身を清めるの意味ありだろう) その場所で売っている生花で作った花輪の冠をかぶり、踊りながら、教会のセニョール デ チャルマのキリストにお祈りに行くというもの。

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写真の説明:教会に奉納された花の冠

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写真の説明:衣装を着けて踊って巡礼する人々

メキシコのカトリックの聖地になっている所、また、古い植民地時代に作られた教会のある場所というのは、 ほとんどが、昔の先住民の人々のもともとの彼らの神の巡礼の地であったり、神を祭ってあった所であるのだ。 このチャルマの教会も例外ではない。 そして、メキシコ全土から、多くの巡礼の人々がやってくる聖地となっている。

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写真の説明:チャルマの教会のある後ろは切り立った岩山であるが、そこに沢山の十字架が立っている。それは、魔よけのために立てられた十字架だと。

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写真の説明:教会への参道は、どこのどんな宗教でも同じだろうが、キリスト像やら聖人像やらお守りを売る店がいっぱい。

特に聖週間の日はすごい巡礼の人だ。 私の住むメキシコ盆地の南西部の山、コントレラス地区から徒歩でメキシコ盆地の周りの山を半周する形で、多くの巡礼の人が歩いて行く。 毎年の聖週間復活祭の時、家の近くで、毛布や食料を背負って行く多くの巡礼の人を見かけるので、一度、この行程を巡礼の人達と一緒に歩いてみようかとも、思ったりしているのだが。。。。。 いや信心のない私は奇跡を願ってるわけでなく、体力試しにと。

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