トランス脂肪禁止令

26 4月
2007年4月26日

ニューヨーカーは他の州に住む人々と比較し健康に対する関心が高いといえる。マンハッタンを歩いていてもすごく太った人というのは見たことがないし、最近は巻き寿司でさえ玄米バージョンがデリで売られているほどだ。ファッションや流行に敏感なニューヨーカーは自己管理にも気を配っているといえるだろう。

そんなニューヨークで今波紋を呼んでいるのがトランス脂肪禁止令だ。2006年12月5日にニューヨーク市で可決された同条例は、ニューヨークの飲食店に対し、2007年7月以降トランス脂肪を多く含む食用油、ショートニング、ラード、マーガリンなどの使用を禁止するというもので、これにより多くの飲食店やレストラン業界は悲鳴をあげている。トランス脂肪は植物油に水素添加して作られた油で、酸化しにくく賞味期限が延び食品の品質が安定するということからドーナツ、フライドポテトなどの調理で多く使用されている。先日ローカル新聞を読んでいると老舗のドーナツショップの特集がされてあり、その記事の中でも、彼らのドーナツのかくし味はトランス脂肪を含む油を使用して成り立っているということで、どうやって同じ味を他の油で出せばよいか頭を抱えていた。ニューヨークの何千という飲食店も同様に対応を迫られている。

これに対し、大手ファーストフードチェーンやスナック菓子メーカーではすでに対応を始めている。いわゆる「ジャンクフード」と呼ばれるスナック菓子も、トランス脂肪なし!と謳い文句にしているものが現れはじめた。
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Trans Fat 0g、と明示されたスナック菓子。
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ニューヨークのブルームバーグ市長は自分もハンバーガーが大好きだ、と主張しつつも、肥満や動脈硬化、心筋梗塞の原因であるトランス脂肪の締め出しについては代替品が使えるならそれに越したことはない、と積極的にこの条例を推進している。これに対するニューヨーカーのリアクションは賛否両論だが、個人的意見としては、副流煙で周りの人にも迷惑をかけるタバコを禁止するというのは納得がいくが、食べるものまで全て行政規模で禁止するのはどんなものだろうか、と疑問に感じているところである。今に、カフェインを多く含むコーヒーやアルコールも禁止になる日が来るのだろうか?

 

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